(レーザー関連)レーザースペクトラムアナライザ「SPG-V500」を発売

高速・高分解能・広波長範囲を実現し、レーザーの研究開発から製造までを支援

島津製作所は11月4日にレーザースペクトラムアナライザ「SPG-V500」を発売いたします。0.04nmを超える高い波長分解能とリアルタイム測定によりレーザースペクトルの挙動を確実に捉え、かつ独自の波長制御技術により185~1095nmの波長のレーザー測定に対応しました。

レーザーのスペクトルの測定装置であるレーザースペクトラムアナライザは、レーザー素子や、レーザー素子を組み合わせたモジュールなどの品質管理・研究開発に用います。レーザー素子およびレーザーモジュールは、レーザー加工機やディスプレイ、照明のほか、自動運転技術に不可欠なLiDAR向けのセンシング光源などとしても、世界的な需要拡大が想定されています。これに伴い、レーザーのスペクトル測定装置の必要性も高まります。

「SPG-V500」は、高い基本性能に加えてレーザースペクトル測定向けに使いやすさを追求したソフトウェアを備えています。拡大するレーザースペクトラムアナライザ市場における新しい標準になることを目指します。

新製品の特長
1. 開発スピード向上につながるリアルタイム測定
一般的なレーザースペクトル測定装置は測定時に順次波長を変更する必要があり、レーザー素子の品質管理・評価やレーザーモジュールの組立調整に時間がかかりました。「SPG-V500」はCMOSセンサーを搭載してスペクトルを一括取得することで、測定時間を1/10以下に短縮し、リアルタイム測定を実現しました。測定時間の短縮はもちろん、スペクトルの挙動を確実に捉えることで、開発スピード向上・製造コスト低減に貢献します。

2. 紫外・可視・近赤外を1台で測る広い波長範囲
当社独自の波長制御技術によって、185~1095nmという波長範囲を0.04nmを超える高分解能で測定することが可能になりました。従来の装置では測定が難しかったエキシマレーザーやYAGレーザー第4高調波を含め、様々なレーザースペクトルを「SPG-V500」1台で測定できます。

3. 専用ソフトウェアによる高いユーザビリティ
付属の専用ソフトウェアはレーザースペクトル測定に特化しており、波長や積分時間など最大10種の測定条件を設定・登録できます。また、レーザー特性を様々な指標で可視化するグラフを備え、挙動評価を支援します。

出典:
https://www.shimadzu.co.jp/news/press/bn7wtvgdl2uygbhz.html

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