分子科学研究所の加藤政博教授らは光渦と呼ばれる奇妙な光が自然界に広く存在する可能性を世界で初めて理論的に示しました。
光は電磁波とも呼ばれる通り、波として空間を伝搬します。波の山の部分をつなぎ合わせたものは波面と呼ばれます。普通の光の波面は平面や球面になっています。これに対して、波面が螺旋状の奇妙な光が存在するということが今から約25年前に明らかにされました。このような光は光渦と呼ばれています。光渦は軌道角運動量を運ぶと考えられており、物体に当たるとそれを回す力(トルク)を及ぼすと言われています。また、原子や分子などに当たると、普通の光では起きない反応が起きると言われています。
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