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続け様のお届けになる「バックパック型ライダーで京都を歩こう」シリーズは前回の【八坂神社編】で予告した【天ヶ瀬ダム編】を急遽変更して、近頃観光のお客様で超過密状態の有名神社【伏見稲荷大社編】をお送りする。当ニュース読者の中におられるダム愛好家の方々の落胆を誘うのは大変申し訳ないが、お狐様を優先する事情をお察し頂けるようお願い申し上げたい。
伏見稲荷大社は弊社の所在地四条烏丸から南へ下がったところだが、八坂神社ほどご近所ではないので車移動だ。公共交通機関をご利用の場合は、市バスなら京都駅で乗換え、電車なら地下鉄で京都駅→JR奈良線へ乗換えというルートが定番だ。どうしても歩いて行きたい、という方は5km前後、1時間〜1時間半くらいだろうか。今の季節の京都なら歩けない距離ではないので頑張りたい方は試してご覧になるのも良いだろう。但し、梅雨明け後の盛夏の時期に行うと苦行の場と化すこと請合いなのでご注意頂きたい。
今回の歩きのお供も八坂神社に引き続きこの「LiBackpack C50」。カラーデータが取得できるカメラ付きニューモデルだ。
では、いつものように観光案内を交えつつ「バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう!【伏見稲荷大社編】」スタートだ。
大社にお参りする前に先ずは「LiBackpack C50」を起動させる。と言っても実に簡単お手軽便利。電源を入れ、カメラのスイッチを押して、後は恒例のテクテク歩きを始めればOKだ。
商売繁盛、五穀豊穣の「伏見稲荷大社」は日本全国32,000社を数える稲荷神社の総本山だ。(因みに神社総数は81,336社、お寺の総数は77,000寺。共にコンビニより遥かに多い。)
巨大な一番鳥居の先にある重要文化財の楼門は1589年、豊臣秀吉が母・大政所の病気平癒を祈願して建造したもので、楼門としては最大級の大きさで、流石、安土桃山建築という華美な佇まいだ。一般的な神社では狛犬がいる場所にはお狐様が。左の狐は鍵を、右の狐は宝珠を咥えている独特の姿をしている。境内には他に巻物と稲を咥えたお狐様もいるので、参拝の際に探してみるのも良いかもしれない。
その奥、稲荷造りの本殿には5柱の神々がお祀りされており、最北座に田中大神、北座に佐田彦大神、中央座に宇迦之御魂大神、南座に大宮能売大神、最南座に四大神が鎮まられている。ここで、非常に重要且つ誤解されがちなことだが、この神々は狐ではない。稲荷神社の狐はあくまでも神様の御使い(神使)であって、神様御自身が狐というわけではないということを一応お伝えしておきたい。
さて、観光案内ばかりじゃないか、見たいのは、紹介したいのは「LiBackpack C50」の性能だ。もちろん、本殿も楼門もしっかりきっちりデータを取得したわけだが、新機能搭載バックパック型ライダーの能力を遺憾なく発揮でき、しかも見栄えがする場所、更に言えば世界的知名度があり伏見稲荷大社で最も有名な場所のスキャンをご紹介しよう。
「伏見稲荷大社 千本鳥居」だ。
RGBカメラのおかげで連なる鳥居がよりリアルに把握できる。
千本鳥居入口のお狐様も、
通り抜ける時の奥行きもばっちり把握できる。また、参拝は日中でかなりの数の観光客がいたが、スキャン後の処理で消去し必要なデータだけを残すことができる。
伏見稲荷大社と言えば千本鳥居、千本鳥居と言えば伏見稲荷大社だが、「千本鳥居」と称される鳥居の列以外にもここには大量の鳥居が立ち並んでいる。多くは奉納されたもので、境内の大半を占める稲荷山上部まで多くの鳥居が存在する。そして実際は千本どころではなく一万本を超える数の鳥居が並んでいるので、興味本位で「全部数えてみよう!」というチャレンジはあまりお勧めしない。しかも、伏見稲荷大社は非常に広大だ。東山三十六峰南端の稲荷山を神奈備山(神の鎮座する山)として、その大半が伏見稲荷大社の境内となっている。
案内図を見れば一目瞭然。山全体が聖域となっているわけだ。伏見稲荷大社全体をくまなく見て回りたいなら、1日がかりになるので時間と山歩きを覚悟した動きやすい服装は必須だということを覚えておかれると良いだろう。
鳥居、本殿、楼門の鮮やかな朱の色と初夏の緑をデータ上でも確認できるのは非常に面白い。描いたわけではないが精密な点描画のように、スキャンした場所を再現してくれている。今回のスキャンは時間の都合上熊鷹社より下側、御山の裾野あたりのみ。時間は30分程で終了したが、全山スキャンにチャレンジする機会があるかもしれないし、無いかもしれない。
伏見稲荷大社を丸ごとスキャンして見たい方、山林のデータをぶらり山歩き感覚で取得したい方、寺社仏閣やお気に入りの場所の点描画のようなカラーデータを手に入れたい方は、株式会社光響までご一報を。
では今回の「バックパックライダーを背負って京都を歩こう!【伏見稲荷大社編】」はそろそろ終了だ。最後に、伏見稲荷大社の名スポットを幾つか紹介してお別れしようと思う。千本鳥居近くの奥社奉拝所の石灯籠の擬宝珠「おもかる石」。持って見て思ったよりも軽ければ近いうちに願いが叶い、重ければ成就は遠いとわかるとか。また、御膳谷奉拝所のさらに上の御劔社は玉依毘売がお祀りされていると共に、昨年の夏にお伝えした長刀鉾の薙刀の作者・三条小鍛冶宗近が伏見稲荷大社の白狐と共に刀「小狐丸」を打ったと言われ、その時に刃を冷やす為に使った井戸が今も残されており、「焼刃の水(やいばのみず)」と称されている。等々、伝説・言い伝えはまだまだあるが、それらはまたの機会にお伝えすることにして、今回はここまで。
次回は、場所は伏見から離れずに今度は寺社仏閣ではなくお城へと目を向けて【伏見桃山城編】をお届けの予定だ。近々お届け予定なので、楽しみにお待ちいただければ幸いだ。
関連
* 「バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう!【八坂神社編】」
* 「バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう!「【祇園祭・長刀鉾編】
参考
* 伏見稲荷大社
http://inari.jp/
http://inari.jp/kanban/index_02.html (図4)
http://inari.jp/wp/wp-content/themes/inari/images/trip/map01/honden_syoumen.jpg(図3)
http://inari.jp/wp/wp-content/themes/inari/images/trip/map01/sakuramon.jpg(図2)
https://www.love-wife-life.com/wp-content/uploads/2016/07/itiban_torii.jpg(図1)
執筆者:株式会社光響 緒方