中国科学院雲南天文台は23日(現地時間)、レーザーによる距離測定により、地表から月までの距離の計測に成功したと発表した。これは中国初の快挙であるとともに、アメリカ、フランス、イタリアに次いで計測に成功した4番目の事例となった。
月までの距離の計測は、精密なレーザーパルスを地表の観測ポイントから発射し、アポロ15号によって月面に設置された再帰反射器(コーナーキューブ)に照射し、反射されたものを受光、レーザーが往復にかかった時間から距離を割り出す手法が用いられている。
月と地球の距離測定は、レーザー技術、光および電気の観測技術、自律制御、空間軌道といったさまざまな科学分野技術を統合しており、現時点では地球と月の距離を精密に計測する最高の手段である。今回の観測は月や地球に関する天文学、月における物理学、月と地球の間の引力などを研究する科学者にとって重要なデータになる。
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