―来たるべき超スマート社会におけるスマートモビリティの発展に貢献―
概要
京都大学工学研究科の野田進教授、吉田昌宏助教、メーナカ デゾイサ講師、石崎賢司 特定准教授、國師渡研究員(ローム株式会社から京都大学に常駐)等のグループは、北陽電機株式会社と共同で、フォトニック結晶レーザーを搭載した光測距システム(LiDAR,Light Detection and Ranging)の開発に世界で初めて成功し、フォトニック結晶レーザーがスマートモビリティ応用に向けて極めて有効であることを示すことに成功しました。来たるべき超スマート社会におけるスマートモビリティ、すなわち、ロボット、農機、建機、自動車等の自動運転の実現のためには、光測距システム(LiDAR)は、極めて重要です。このような LiDARシステムの心臓部の光源には、小型・安価という特徴をもつ半導体レーザーの活用が必須ですが、従来の半導体レーザーは、高出力時に、ビーム品質が著しく劣化するとともに、非点収差や、大きなビーム拡がりのために、複雑なレンズ系を用いてビームを整形してから用いる必要があり、部品やその精密な調整にコストがかかり、かつ空間分解能を劣化させるという課題がありました。また、動作波長の環境温度依存性が大きいために、太陽光等の背景光の影響が大きくなるという課題もありました。
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