(レーザー関連)レーザー式ガス分析装置と連動した電気炉製鋼向け高効率酸素利用システム開発のお知らせ

 大陽日酸株式会社(社長:永田 研二)では、電気炉製鋼プロセスの酸素アプリケーションとレーザー式ガス分析装置を組み合わせ、電気炉製鋼における酸素利用効率を高める技術を開発しましたので、お知らせいたします。

1.開発の経緯
 電気炉製鋼プロセスにおいて、生産性向上や省エネルギーを目的として、酸素バーナやランスなどの酸素アプリケーションが多くの電気炉で設置・使用されています。当社では、高速酸素バーナ・ランス「SCOPE-JetⓇ」を2001年より電気炉製鋼プロセスに展開しており、2017年には、さらに性能を向上させ、かつ低圧・低カロリーの燃料にも対応した新型「SCOPE-JetⓇ」を開発しました。(2017年12月25日付当社ニュースリリース)
 また、更なる電力原単位削減技術として、電気炉出熱の約3割を占める排ガス熱損失の有効利用を図り、未燃排ガスを炉内で二次燃焼させ、スクラップに着熱させることで省エネルギーを達成する「SCOPE-JetⓇ Post Combustion」も展開しています。
 この度、これまで培った電気炉製鋼プロセスにおけるノウハウと、昨今の電力代及び副資材の高騰に伴う市場のコストダウン要求を受けて、酸素アプリケーションの高効率化を図るため、酸素アプリケーションとレーザー式ガス分析装置を連動させた酸素吹込み最適化技術を開発しました。「SCOPE-JetⓇ Post Combustion」を用いた従来操業と比較して、酸素原単位を約 20%削減しました。

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