―グラフェンと超高強度レーザーが切り拓く極限世界―
研究成果のポイント
- グラフェン※1を超高強度レーザー※2で照射し高エネルギーイオン加速を実現
- 薄いターゲットほど脆くなるため効率の良いレーザーイオン加速は難しかったが、グラフェンを用いることで可能に
- がん治療、核融合、核物理などに用いられるコンパクトなイオン加速器への応用に期待
概要
大阪大学大学院工学研究科の蔵満康浩教授(レーザー科学研究所兼任)らの研究グループは、量子科学技術研究開発機構(QST)の福田祐仁上席研究員、神戸大学の金崎真聡准教授、台湾国立中央大学のWei-Yen Woon教授との共同研究により、蔵満教授らが独自開発した両面が自由表面の大面積グラフェン(large-area suspended graphene: LSG)※3を世界最薄のターゲットとして用い、QST関西光科学研究所の光量子科学研究施設(J-KARENレーザー)を用いた高エネルギーイオン加速を初めて実現しました。
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