(レーザー関連)関西医科大学/インフルエンザA型およびB型ウイルスの不活化“キャッチ・アンド・キル”機構を発見

新たなウイルス不活化方法を開発

【本件のポイント】

  • ラマン分光法によるインフルエンザA型およびB型ウイルスの精密な構造解析によって新たなウイルスの不活化“キャッチ・アンド・キル”機構の発見
  • 体に無害な窒化ケイ素微粉末によるウイルス不活化方法を開発

学校法人関西医科大学(大阪府枚方市 理事長・山下敏夫、学長・木梨達雄)医工学センタージュセッペ・ペッツォッティ教授、医学部微生物学講座大隈和教授、足立哲也研究員、生命医学研究所ゲノム解析部門日笠幸一郎教授、安河内彦輝講師らの研究チームは、高分解能ラマン分光法(物質にレーザー光を照射して散乱される光を分析するラマン分光法を、高い空間/波数分解能で行う手法)を用いたラマンマルチオミックスによるA型およびB型インフルエンザウイルスの精密な構造解析に成功しました。また、マイクロメートルの窒化ケイ素微粉末が水中で加水分解し、アンモニアを発生させて局所的に pHを高めるメカニズムを利用して、インフルエンザウイルス株を完全に不活化できることを発見しました。これらの成果から、ラマン分光法は、分子ウイルス学における強力なツールであり、ゲノム情報と統合することにより、分子レベルでウイルスの構造に関する詳細な情報を提供できることが明らかとなりました。詳しい研究概要は次ページ以降の別添資料をご参照ください。

なお、本研究をまとめた論文が2月5日(水)にオンラインで公開される『RSC Chemical Biology』(インパクトファクター:4.2)の2月号に掲載されました。また、ジュセッペ・ペッツォッティ教授が作成した画像が本号の表紙に採用されました。

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