(レーザー関連)赤外自由電子レーザー照射によりセルロースがグルコースに効率的に分解することを発見

~グリーンプロセスとしてバイオエタノール生産などへの活用に期待~

研究の要旨とポイント

  • セルロースに赤外自由電子レーザーを2段階の異なる波長で照射することで、効率的にグルコースへの分解が起きることを発見しました。
  • セルロースは食料としての利用とは競合しない植物資源から豊富に得られるため、バイオエタノールの新たな原料として注目されていますが、その化学的安定性からグルコースへの分解は難しく、環境への負荷の少ないグリーンプロセスが求められています。
  • 森林バイオマスの画期的なリサイクル活用方法、ひいては脱石油社会の発展への貢献が期待されます。

東京理科大学総合研究院赤外自由電子レーザー研究センターの川﨑平康研究員、理学部第一部化学科の築山光一教授、京都大学エネルギー理工学研究所の全炳俊助教、日本大学量子科学研究所電子線利用研究施設の早川恭史教授、立命館大学SRセンターの太田俊明上席研究員らの研究グループは、セルロースに赤外自由電子レーザー(IR-FEL)を照射することによって、グルコースやセロビオース(グルコースの2量体)など低分子量の糖類に効率よく分解されることを発見しました。

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