(テラヘルツ関連)千葉大学他/テラヘルツ波で物質の「ねじれ」を“地図”のように可視化

次世代材料や次世代通信の開発を支える新分光イメージング技術を確立

 千葉大学大学院融合理工学府博士前期課程 千葉 初奈氏(研究当時)、同大大学院工学研究院の宮本 克彦教授、東北大学大学院理学研究科 大野 誠吾助教、物質・材料研究機構 三成 剛生グループリーダーの研究チームは、銀の微細な円盤を重ね合わせた「モアレ型メタ表面注1)」という人工構造体を使用し、これまで計測不可能だった物質が持つ「右ねじれ」と「左ねじれ」(キラリティ(鏡像異性)注2))の空間分布を、テラヘルツ(THz)波注3)によって二次元画像として直接観測できる新しい分光イメージング技術を開発しました(図)。従来のテラヘルツ円二色性(Circular Dichroism:CD)注4)計測では、試料全体を平均した情報しか得られず、場所ごとに異なるキラリティが存在していてもその違いを捉えることは困難でしたが、本研究では異なるキラリティが混在する様子を世界で初めて可視化することに成功しました。本成果は次世代材料の品質評価や、生体分子構造の解析、新しいテラヘルツデバイス開発などへの応用が期待されます。
 本研究成果は、2026年6月2日(米国東部時間)に、学術誌 ACS Photonics に掲載されました。
 (論文はこちら:10.1021/acsphotonics.6c00372)

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