発表のポイント
- 情報量が増え続ける中、将来的な高密度記録を実現するために、ミリ波を用いた新しい磁気記録の方式として、「集光型ミリ波アシスト磁気記録」の原理検証に成功しました。
- 将来的な磁気テープ用磁性粉の候補材料であり、且つ、Beyond 5G時代の高周波ミリ波吸収特性を兼ね備えているイプシロン酸化鉄(ε-Fe2O3)およびその金属置換体に注目して、イプシロン酸化鉄磁性フィルムを作製し、テラヘルツ(THz)光源を利用した集光型ミリ波発生装置を製作し、「集光型ミリ波アシスト磁気記録」を実験的に実証しました。
- 本記録方式により、従来よりも微小なサイズのナノ磁性粒子を用いた磁気記録媒体の実現が可能になり、記録容量の著しい向上につながることが期待されます。
発表概要
東京大学大学院理学系研究科の大越慎一教授、大阪大学レーザー科学研究所の中嶋誠准教授、富士フイルム株式会社記録メディア研究所の白田雅史研究マネージャー、堂下廣昭所長らの共同研究グループは、筑波大学数理物質系の所裕子教授、東京大学の宮下精二名誉教授、株式会社日立ハイテクの山岡武博氏らと協力して、ミリ波・テラヘルツ波を用いた新しい磁気記録方式「ミリ波磁気記録」の開発に成功しました。
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