薄毛治療に朗報!低出力レーザーは救世主となるか!?

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脱毛は、人類の長い歴史の中、洋の東西を問わず数多の男性の(最近は女性も多くおられるようだが)悩みの種だった。古代においては綺麗に剃り上げた頭が、鋭い刃物を生産できる証明であるとされた国もあったようだが、稀なケースである。そして、剃髪した頭と禿頭では全く意味が違う。自発か成す術のない人体の神秘かの違いは巨大だ。

今日、TVでネットで頻繁に宣伝されている発毛剤・育毛剤、或いはクリニックのCMを目にしたことのない方はほぼいないと思う。人類諸氏の夢である発毛は科学技術の発展と共に様々な方法を編み出してきた。頭皮のマッサージに始まり、いくつものシャンプーや薬剤、そしてレーザーによる発毛が注目を集めているのをご存じだろうか。
「毛」関連のレーザー使用と言えば、女性がエステサロンなどで行う高出力レーザーによる脱毛が一般的になっているが、発毛は高出力ではなく低出力を用いて行われる。医療現場において低周波レーザーは殺菌・組織の活性化に、高出力レーザーは病巣の除去や色素沈着除去などに使われているが、では何故、低出力レーザーによって発毛が促されるのだろうか。

1968年、ハンガリーのメスター教授は、剃毛したラットにごく弱いレーザーを照射したところ育毛が促進されることを発見した。低周波レーザーが細胞の活性化に繋がることを発見した教授はそれを、人間の難治性潰瘍の治療に応用し、見事に成功を収めたのだ。これが、低出力レーザーによる治療の始まりである。なぜ低出力レーザーが細胞を活性化させるのかはっきりとした理由はまだ判明していないが、ミトコンドリアを活性化させている為ではないか、というのが有力視されている。ミトコンドリアにあるシトクロムクロムcオキシターゼという酵素は低出力レーザーの光を吸収する事で活性化し、ATP(アデノ三リン酸)という物質を生成する。細胞に存在する酵素はこのATPを栄養源にして細胞に必要なたんぱく質などを合成する。それによって細胞が活性化されていくのである。

では、低出力レーザーによる発毛に話を戻そう。
日本では、施術に於いては低出力レーザーを頭皮に照射する事によって毛穴の殺菌・毛根の細胞分裂活性化に重点をおいた調整が行われており、徐々に広がりを見せ始めているが、長らく薄毛を医療的観点からアプローチする、ということをしてこなかった為、海外からは遅れをとっているのが現状である。結果として、育毛サロンでしか施術を受けられないこととなり、高額な事からも認知度や普及率の面で大きく溝を開けられた状態なのだ。それでは、日本では手間と時間をかけて高額な育毛サロンに通うしか道はないのかというと、そうではない。自宅で、簡単に低出力レーザーによる育毛を行う方法があるのだ。
前述したようにアメリカでは薄毛治療は医学的アプローチで早くから研究が進められいた為、低出力レーザーによる育毛実践者の改善率が非常に高いことをFDA(アメリカ食品医薬品局=日本の厚生労働省に相当)が発表していて、積極的に重視する傾向になっている。その為、家庭ようの低出力レーザーによる育毛機器が多数開発・販売されているのだ。

発毛・育毛剤による治療が主とされている日本では、その薬剤による副作用も多かれ少なかれ報告されている。男性においては性欲減退や、肝機能障害と等やはり薬であるだけに、何らかの弊害はある。一方低出力レーザーによる育毛に関しては重篤な副作用は今のところ上がっていない。海外で開発された治療機を入手することも容易となった今の世の中、薄毛に悩む方々、そろそろ真剣に使用を考えて見ても良い時期に入っているのではないだろうか、と思う次第である。

参考
若ハゲ番長のAGA治療体験記
AGA answer

「執筆者:株式会社光響 緒方」