侵入者の行く手を阻む、蜘蛛の巣のように張り巡らされたレーザー。映画やアニメでも使われることの多いポピュラーなトラップだ。映画「バイオハザードⅠ」では、特殊部隊の隊員たちが迫りくるレーザーの刃から逃れられず次々と犠牲になり、隊長に至っては網目状のレーザートラップに襲われ、その結果多くの視聴者にトラウマを残す、というある意味で名シーンを生み出している。
そう、触れれば良くて重傷、悪くて死亡、という緊迫感は観客に手に汗握る興奮と緊張を与えてくれる重要なアイテムなのだ。
その興奮と緊張を実際に体験して見たくはないだろうか?網の目のようなレーザートラップを潜り抜け、果敢に任務を遂行するスパイや特殊部隊の隊員の気分を味わってみたい、と思うことはないだろうか?
そんな方々に朗報がある。
正しくその状況を再現したアミューズメント施設が存在しているのだ。場所は東京・原宿。そして新宿にも。『超密室レーザートラップ』と題されたその施設では、あの緊迫のレーザートラップをリアルに体験できるのだ。
下の写真をご覧頂きたい。まさに、映画やアニメのように張り巡らされたレーザーの網を掻い潜るスパイの如し、である。
図1
補足するまでもないとは思うが、勿論このレーザーに殺傷力は皆無。目への影響も全くないレベルなので安心してスパイ活動に勤しめる。
トラップレベルは、初級・中級・上級・プロ級の4段階。価格は初級のみ300円で他は400円となっている。
更に新宿店は、『超密室リアル体験型脱出ゲーム』となっていて、その中でレーザートラップ回避を楽しむことが出来、更に臨場感を増した体験が可能だ。
そして、やってみたいけど残念ながら関東在住ではないので諦めよう、と思った方に良いお知らせも。特に近畿地方にお住まいの方はお喜びあれ。京都太秦映画村のアトラクション、「レーザーミッション脱出の城」で同じくレーザートラップが楽しめる。こちらはスパイ、というよりも忍者気分を味わえるコンセプトとなっているようだ。近場に住んでいなくとも、観光のついでに足を延ばすのも一興だ。
ちなみに、映画のような殺傷力を持ったレーザートラップ。実際に実現可能か、というと現在の技術で即実装とはいかないようだ。同じ物を再現したとしても、例えばバイオハザードの特殊部隊の面々のように「キレイに」は切断されず、寧ろ火傷のような状態になるのではないか、とのこと。
残念だ、更なる技術の進歩を楽しみに待とう、と言うべきか。それとも、未だ暫くはあの恐ろしいトラップは存在しないのだ、と安堵するべきなのか迷うところではあるけれども、取り敢えずは、負傷の心配なくスパイ気分を味わえる機会を逃さず、一度、足を運んでみるのが良いのではないだろうか。
参考
超密室レーザートラップ(原宿店)
http://super-escape.co.jp/lasertrap/(図1)
超密室リアル体験型脱出ゲーム(新宿店)
http://www.super-escape.co.jp/
レーザーミッション脱出の城(東映太秦映画村)
http://www.toei-eigamura.com/event/detail/117
「執筆者:株式会社光響 緒方」