バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう!【西本願寺編】

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前回と前々回は、ぶらり町歩き形式で通りを歩いたりサイクリングしたりしながらのマッピングをお伝えしたわけだが、第三弾となる今回は、少し趣向を変えてお送りしたい。比較的広範囲な町や通りではなく、一つの建物に限定したマッピングだ。

建造物のマッピング、ということで初回はやはり知名度のある所を選びたい、と思うのは観光地のせいだろうか。というわけで今回は、京都市下京区にある『西本願寺』のレーザーマッピングを、ということになった。

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正式名称は『龍谷山本願寺』。京都人からは親しみを込めて「お西さん」と呼ばれている。因みに、東本願寺は真宗大谷派、西本願寺は本願寺派の本山で、どちらも親鸞聖人の廟堂に端を発する寺院だ。スキャン当日は、天候が怪しく雨が降り出しそうな曇り空だったが、降りださなければマッピングには支障なし。自転車で四条烏丸を出発し、堀川通り花屋町の西本願寺へ。

先ずは堀川正面から。入り口となる門は2つあり向かって左が御影堂門、右が阿弥陀堂門で、それぞれ境内の御影堂、阿弥陀堂へ通じる門となっている。

上の画像の手前中央が御影堂門、手前右の門が阿弥陀堂門だ。敷地内の石灯籠や中央にある天然記念物の「逆さ銀杏」もしっかりスキャンされている。この銀杏、別名を「水吹き銀杏」と言い、本願寺が火災に見舞われた時この銀杏から水が噴き出して火を消し止めた、と言う伝説がある。夏の緑も秋の紅葉も美しい樹齢400年の巨木だ。画像奥の左側が御影堂。廊下でつながった右側が阿弥陀堂となっている。廊下や縁側には木の節や穴を埋めた動物や植物等の形の「埋め木」があり、大工さんたちの遊び心が楽しめる隠れた名スポットだ。

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御影堂は親鸞聖人の霊廟として始まった本願寺にとっての最も重要な建造物になる。親鸞聖人の木像を中央に安置し、左右には歴代門主の像が配置されている。

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阿弥陀堂は浄土真宗のご本尊となる阿弥陀如来像が安置されている。因みに、両建物共に国宝。入ってきた阿弥陀堂門とその隣の御影堂門は重要文化財の指定を受けている。

続いて向かうのは書院。

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賓客を迎える為の白書院と、歴代門主の執務室だった黒書院がある。以前は前日までに予約をすれば拝観できたが、現在は法要などの特別な時のみ内部が公開されている。白書院には古代中国堯舜の古事や孔雀が描かれ、畳を除くと能舞台としても使用できる仕組みとなっている。また、黒書院は数寄屋造りの代表格とも言うべき造りとなっており、狩野探幽筆の襖・貼附の墨絵等が趣を出している。
機会があるなら逃さずに見ておくべき、こちらも国宝だ。

西本願寺、堀川通り側からの全景。左下の黒い一角は滴翠園。金閣、銀閣に並ぶ京都三名閣の一つ飛雲閣がこの中にあるのだが、現在修復工事中(2020年3月までの予定)の為、残念ながらスキャンは出来ず。機会があれば是非スキャンしたい名園、名閣だ。

今回の『バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう!【西本願寺編】』は一先ずここまで。
寺社仏閣を訪れた時、それぞれの建物や内部をじっくり眺めることは出来ても、全体を大きく眺めることはなかなかに難しい。鳥ならざる人の身としては致し方ない、というところだが、バックパック型ライダーを背負って行けば、こんな風に全体を把握することも簡単だ。

上からも下からも右からも左からも、好きなだけ矯めつ眇めつ観察することだって容易だ。これは、今までにない新しい建築物の楽しみ方と言えるのではないだろうか。少々マニアックかもしれないが。

さて、一つ目の西本願寺は終了。
京都は寺社仏閣には不自由しない。有名所もそうでない所も多々鎮座ましましている。次回は何処になるのか期待してお待ち頂ければ幸いだ。

*【光響】西本願寺:バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう!!

執筆者:株式会社光響 緒方