ボルボが自律走行車の心臓部ともいえるレーザー光によるセンサー「LiDAR」の調達に関して、世界的に注目されているスタートアップのルミナーとの提携を発表した。トヨタも採用を決めたルミナーとの提携には、ボルボが人間が介在する半自動運転システムの開発には取り組まず、一足飛びに完全な自律走行を目指すという野心的な戦略が垣間見える。
自律走行車を実現する技術的なハードルは、実は二段構えになっている。自律走行車は周囲のものを見て、それが何かを判断しなくてはならない。この2つのハードルをクリアするのに役立つかもしれない“動き”を、このほどボルボが発表した。ボルボは最近立ち上げたヴェンチャーキャピタルファンドのVolvo Cars Tech Fundを通じて、レーザー光を使ったレーダーであるLiDAR(ライダー)のメーカー、ルミナー(Luminar)と提携、投資することで合意した。投資額は公表されていない。LiDARは、1秒間に何百万回ものレーザーを照射し、跳ね返って戻ってくるまでの時間を測定することで周囲の3Dマップを構築する技術だ。このLiDARが「極めて重要なセンサーである」のは、自動運転の分野におけるほぼすべてのプレイヤーが同意する。問題は、LiDARが比較的新しい技術であり、自動車メーカーが範囲、解像度、信頼性、コストの適切な組み合わせをなかなか見つけられない点にある。
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