音楽を奏でるレーザー光線!『レーザーハープ』

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音楽の歴史は古くて長い。楽器も同様だ。現在確認されている楽器で最古のものは、マンモスの牙で作られたフルートで約40000年前のものだ。ラスコーの壁画が13000年前頃とされているので、あの壁画が描かれた遥か昔から、人類は音楽を、楽器を演奏する楽しみを知っていたということになる。そして時代は流れて人類も文明も文化も技術も変化と進化を続け、それに伴って楽器も様々にその姿を変えてきたわけだが、科学技術の進歩によって作り出されたある楽器が注目を集めている。レーザーハープだ。

レーザーがハープとはこれ如何に。光に触っても音は出ないし光の絃はそもそも触れないから弾けないだろう、と言いたくなることは多々あるかもしれないが、正しく『レーザーハープ』という名前が相応しい楽器なのだ。

見た目は、絃がレーザー製ということを除けばハープだ。では、音はどうなのか。流石にレーザーの絃を指で弾くことはできないので、本物のハープ独特のあの音は出ないが、レーザーハープの音の出し方がまた面白い。レーザーの絃を遮ることで音を出すのだ。真っ直ぐに伸びているレーザーを手で遮断することで、機器に信号が送られ予め設定されていた音が出る、と言う仕組みになっている。絃一つにつき一つのフレーズや音を入力し、レーザーを遮っている間はそのフレーズや音が流れ続けるというわけだ。なので、実は形はハープでなくても構わない。レーザーの向きが縦でも横でも斜めでも長くても短くても音を出すことができ、音の質も変わらないし絃の本数に制限もいらない。しかも、設定次第でピアノ風でもギター風でもなんでも好きな音で演奏可能で、単音も和音も思いのまま、という自由度が高く何でもありの楽器と言えるだろう。勿論、一人オーケストラだってその気になればできてしまうかもしれない。


*レーザー光線が楽器になった!レーザーハープ(Laser Harp)

また、遮断している時だけ音が鳴る、一瞬遮断して次にもう一度遮断するまで鳴り続ける、一度遮ると一つのフレーズが最後まで鳴る、等々設定を変えておけば、演奏の幅も大きく広がる。しかし、手を入れてレーザーを遮るだけで演奏できるなんて簡単そう、などと軽々しく思わない方が良さそうだ。レーザーハープの知識が必要、と言う部分は置いておいても、触っている感覚の無い楽器、というのは慣れるまではなかなかにやり辛いのはないだろうか。しかもレーザーハープの設定によっては、曲中で一度間違えるとリカバリーが相当困難な場合もあるとのこと。最新鋭楽器とは言っても、やはり従来の楽器と同様にそれ相応の知識と練習は必要なのだろう。

レーザーハープは1981年にベルナール・シャイネール氏によって開発され、日本では平沢進氏が演奏/楽曲共に有名だ。最近ではレーザーハープを自作してしまう猛者も現れ、ネットで気軽に製作キットを買うことだってできる。楽器演奏はやったことがないが最近興味が出て来た、新たな趣味の開拓を目論んでいる、壊滅的な音痴だが音楽は大好きだ、音楽は苦手だがこういう知識はふんだんに持っている、そんな方々は一度チャレンジして見られるのも楽しいかもしれない。

*平沢進氏によるレーザーハープの解説
https://togetter.com/li/723680

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執筆者:株式会社光響  緒方