本件のポイント
- 閃光時間が10フェムト秒という極限的超短パルスレーザー光を用いる
- 分子振動をコヒーレントに励起することで、溶液から気相への相転移を誘起できることを見出した
- 不飽和溶液を用いても結晶化できるという利点がある
岩倉いずみ准教授らの研究グループが、閃光時間が10フェムト秒(フェムト:10-15)と極限的に短い可視レーザー光を用いることで、分子振動をコヒーレント励起し相転移を誘起する、有機分子の昇華結晶化手法を開発。その研究成果が英国Nature姉妹紙の『Communications Chemistry』に掲載されました。分子振動周期よりも閃光時間が短い10フェムト秒という極限的パルスレーザー光を用いることで、糖化合物が溶液中から気化し、昇華結晶化するという新規な現象を見出し、発表しました。この結晶化手法には、不飽和溶液を用いても結晶化を誘起できるという利点があり、微量のサンプル溶液からでも構造解析に適した純粋な結晶を形成できるという特徴があります。
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