発表のポイント
- 量研関西研の高強度レーザー装置「J-KAREN」を使って、イオン線形加速器の1千万倍に相当する強烈な加速電場発生を実証し、銀イオンを光速の20%まで加速することに世界で初めて成功した。
- レーザーパルスの形が、効率的なイオン加速を起こすポイントであることを明らかにした。
- 実験室レベルの小型重イオン加速器や量研の進める量子メスの実現につながる成果である。
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(理事長 平野俊夫。以下「量研」)量子ビーム科学部門関西光科学研究所(以下「関西研」)の西内満美子上席研究員(JSTさきがけ研究者を兼任)、ドーバー・ニコラス博士研究員、榊泰直上席研究員(九州大学大学院総合理工学研究院連携講座教授を兼任)、国立大学法人大阪大学(総長 西尾章治郎)レーザー科学研究所の畑昌育特任研究員、岩田夏弥特任講師(常勤)、千徳靖彦教授、国立大学法人九州大学(総長 久保千春)大学院総合理工学研究院の渡辺幸信教授らの研究グループは、量研関西研の超高強度レーザー装置「J-KAREN(ジェイ カレン)」を用い銀標的に照射することで、既存技術のイオン加速器の1千万倍に相当する1mあたり83兆Vの電場が発生することを実証し、銀イオンを瞬間的に光速の20%(一秒間に地球を一周半できる速さ)に加速することに成功しました。
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