(レーザー関連)大阪大学/60年ぶりの新発見!固体状態のトリチウムの屈折率を実測

―核融合炉設計に寄与する重要パラメーターの解明―

【研究成果のポイント】

  • 世界で初めて、重水素―トリチウムの固体の光の屈折率測定に成功
  • 核融合炉では固体状態の重水素―トリチウムを使用するが、放射性物質であるトリチウムの取り扱いの困難さから、半世紀以上にわたって固体状態の重水素―トリチウムの物性値の報告がされてこなかった。
  • 将来のエネルギー源として期待される核融合炉の燃料としての重水素-トリチウムを固体状態においても分析可能であることを示した。

概要
大阪大学レーザー科学研究所の山ノ井航平助教らの研究グループは、世界で初めて固体状態の重水素とトリチウムの混合体の屈折率の測定に成功しました。これまでは、固体トリチウムの屈折率は、軽水素などの値から推測された経験式から得られるデータが使用されていました。今回、山ノ井助教らの研究グループは重水素とトリチウムをマイナス255度以下の極低温化で固化し、物質の基本的パラメーター(物性値)である屈折率の測定を実施しました。トリチウムの新しい物性値が明らかになるのは約60年ぶりです。これにより、将来の核融合発電に必須である固体の重水素-トリチウム燃料の高精度な検査が可能になります。本研究成果は、米国科学誌「Scientific reports」に、2月15日(火)19時(日本時間)に公開されます。

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