「テラヘルツ波を利用した雲・水蒸気分布観測二周波レーダーシステムの研究開発」が情報通信研究開発機構の委託研究に採択
世界初のテラヘルツ波を用いた気象観測二周波レーダーシステムの開発により、従来の気象レーダーでは観測できなかった降水発生前の積雲(非降水雲)・水蒸気の観測を可能にします。このレーダーの活用により、豪雨の予測開始時刻を早めることが可能となり、豪雨発生前の対策・避難実現に貢献することが期待されます。
1.発表のポイント
世界初の150GHz帯を含む二周波を使用したレーダーシステムを開発します。下記の4点を実施します。
- 従来の発生後の降水の状態ではなく雲・水蒸気の状態を観測する気象レーダーを開発します。
- 二周波からの反射の差分を取る手法によって観測精度を高めます。
- AIを用いて降水前の雲・水蒸気の情報を迅速に推定し、従来よりもタイムリーかつ避難等に役立つ短時間気象予測の実現に貢献するとともに、日本発の新たな気象観測・予測技術として世界に発信します。
- Beyond 5Gを活用してよりタイムリーな観測・予測情報を高速・大容量・低遅延で発信するための実証実験を行います。
以上を通じてBeyond 5G時代に即した質の高い気象レーダーネットワーク構築に向けた課題の抽出・提言を行います。
2.内容:詳細は、別紙資料による。
キーコム株式会社(東京都豊島区、代表取締役:鈴木 洋介、以下「キーコム」という。)、学校法人早稲田大学(東京都新宿区、理事長:田中 愛治、以下「早稲田大学」という。)、国立研究開発法人防災科学技術研究所(茨城県つくば市、理事長:林 春男、以下「防災科研」という。)は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー)、理事長:徳田 英幸、以下「NICT」という。)の委託研究「Beyond 5G※1研究開発促進事業(電波有効利用型)」のうち、令和4年度新規委託研究の公募における「Beyond 5G機能実現型プログラム<一般課題>」(採択番号06901)に共同提案した「テラヘルツ波※2を利用した雲・水蒸気分布観測二周波レーダーシステムの研究開発」が2023年1月13日(金)に採択されました。
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