国立大学法人東北大学
国立大学法人豊橋技術科学大学
– 次世代の高密度光集積デバイス作製への利用に期待 –
【発表のポイント】
- レーザーで局所加熱する方法を使って、透明な磁石材料と光回路を合体する際に回路にダメージを与える問題を解決しました。
- 真空の中でレーザーを用いて熱を加える新しい装置を作りました。
- この技術でごく狭い領域だけに特別な透明な磁石材料を作ることができるようになりました。
- 本成果は磁石で動かす強力な小型レーザーや、速くてきれいなディスプレイ、小さな光デバイスを作るのに役立つと期待されます。
【概要】
私たちの使用しているインターネットや通信には、光信号が使われています。この通信の光を安定させるためには「磁気光学アイソレータ(注 1)」という部品が重要です。しかし、これを小型化したり、他の光の部品と一体化したりするのは、これまでの技術では難しい状況にありました。特に、磁気光学特性に優れた透明磁石材料を作る時に、高い温度が必要なことが障害でした。東北大学電気通信研究所の後藤太一准教授らの研究グループは、レーザーを使用して、部分的に熱を加える新しい方法を考案しました。この方法を使うことで、髪の毛よりも細い約60マイクロメートルの磁石と光の特性に優れる「セリウム置換イットリウム鉄ガーネット(Ce:YIG)」という材料を作ることができました。この新しい技術は、様々な光を扱うデバイスや強力なレーザーデバイス、大画面かつ高精細なディスプレイなどとして使えると期待されています。
本成果は11月14日(現地時間)、光学材料分野の専門誌Optical Materialsに掲載されました。
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