-超高速無線通信を用いた遠隔医療や自動運転の実装に前進-
【要点】
- 世界最速の640 Gbpsの伝送速度を達成するCMOS送受信ICを開発
- 次世代無線通信での周波数候補であるD帯(110-170 GHz)で動作
- 超高速通信を用いた新サービスの創出や次世代通信インフラへの応用を期待
【概要】
東京工業大学 工学院 電気電子系の岡田健一教授と情報通信研究機構(NICT)の研究チームは、サブテラヘルツ帯(用語 1)CMOS送受信ICを開発し、毎秒640ギガビットの無線伝送に成功した。
次世代無線通信では、幅広い周波数を利用できるサブテラヘルツ帯を用いて、100 Gbps以上の超高速無線通信を実現することが期待されている。しかしながら、従来、無線通信に使用していた周波数に比べ、非常に高い周波数であるため、無線デバイスの性能劣化やコスト増加が課題であった。特に、広帯域にわたり、多値変調(用語 2)に要求される高いSNR(用語 3)を実現するのが困難であった。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。