(レーザー関連)千葉大学/光のホプフィオンが持つ 3 次元渦構造の可視化に成功!

-光を用いて物質中に3次元渦構造を創成する物質光操作の第一歩-

 千葉大学分子キラリティー研究センターの尾松孝茂教授、同センター(国際高等研究基幹兼任)のSrinivasa Rao Allam 特任講師、同大学大学院融合理工学府博士後期課程3年の田村理人氏、デューク大学の Natalia M. Litchinitser 教授らの共同研究グループは、光ホプフィオン注 1)を集光照射し、その偏光の渦構造をアゾポリマー注2)に転写することにより、光ホプフィオンの 3 次元渦構造を可視化することに成功しました。転写されたアゾポリマーの表面には、光ホプフィオンの偏光の入れ子構造を反映した半月状の凹凸構造が形成され、光ホプフィオンの位相変化に対応した偏光の結び目構造がレリーフとして可視化されています(図1)。
 この成果は、光によってホプフィオンのような3次元準粒子を、液晶などさまざまな物質に生成できる可能性を示唆し、物理学や材料科学における新たな知見をもたらします。
 本研究成果は、2024年11月9日(現地時間)に学術誌ACS photonicsにてオンライン掲載されました。

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