海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、水中光無線通信装置を用いた通信試験で、100m以上の双方向通信に成功したと発表しました。水中では電磁波が減衰しやすいことから、水中における無線通信はこれまで音波(音響)を使って行われるのが一般的でした。JAMSTECでは従来から水中における無線通信の研究開発に取り組んでおり、音響通信による画像伝送や通信距離の伸長という形で一定の成果を残してきましたが、通信速度は数十kbpsと遅く、またデータの同時送受信にも制限があるなど、実用性の面で多くの課題を抱えてきました。今回JAMSTECが実施した試験では、無人探査機「かいこう」を用いて、双方向無線通信を実施。かいこうが有するランチャー(中継機)とビークル(子機)のそれぞれに水中光無線通信装を搭載し、有線の遠隔操作によって徐々に距離を取っていきます。
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