レーザースキャナーやLIDARも搭載。世界初の自動ロボットパトカー。

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アラブ首長国連邦・ドバイ警察は革新的で、新技術導入に余念がない。2017年5月には世界初となるロボット警察官『Robocop』を正式採用して話題を集めたことは記憶に新しい。

そのドバイ警察が続いて導入を発表したのは、完全自動運転無人パトカーだ。

 図1

普通乗用車のハーフサイズ程度の丸い車体が可愛らしいこのパトカーは、シンガポールを拠点とするOTSAW Digital社製の「O-R3」。

小さな車体の屋根には赤外線カメラやGPS、LIDAR、レーザースキャナーを搭載した最新鋭車両。「可愛いのは見た目だけ」を地でいくハイテクボディだ。

 図2

設定したルートを完全無人で自動走行し、パトロールしてくれる。バッテリーで稼働し、残り少なくなれば充電も自分で出来る。

時速15km程で走行し、人が乗ることは無いのでドアはナシ。

2D・3Dレーザースキャナー、超音波センサー、長距離データ通信機が実装されていて、障害物は勿論、動的障害物(通行人や自動車等)も回避できる。また、顔・ナンバープレートの識別が可能で、サーモグラフィ技術やステレオ写真撮影機能を搭載。指名手配犯や盗難車を発見した場合、即座にコントロールルームに通知するほか、不審物や持ち主不明の荷物の検知もできる。

 図3

 図4

更に、車で追跡不可能なエリアに不審者が逃げ込んだ場合は、なんと、積み込まれているドローンを射出して、どこまでも追跡するという裏技まで持っている。同時にコントロールルームに通報して、人間の警察官の応援まで呼ぶ抜かりの無さは正しく警察の鑑だ。

 図5

*「O-R3」の左後方を飛行するドローン。

遺失物発見から道案内、犯人の追跡までこなしてくれる「O-R3」は、熟練の保安要員によってコントロールセンターで一括管理され、通報にはリアルタイムで警察官を派遣できるシステムとなっている。また、状況に応じて、自立行動を停止して手動で操作することも可能だ。

 図6

風邪はひかない。休憩もいらない。メンテナンスをしっかりすればシフトに穴が開くことはないし、不平不満も言わなければ賃上げ要求もしてこない。優れものの警備員を、ドバイ警察は2020年までに100台導入を予定している。

2030年までに、警察機能の約25%をロボットに置き換える計画で、「ロボットや自動運転などを増強し、警察官を配置しないでも街を平和にしていく」方針を打ち出している。

他にもドローンによる空飛ぶ無人タクシーの導入が開始される等、最先端技術の使用に非常に積極的なドバイ。数年後には、誰もが思い描いたことのある近未来都市の姿を、いち早く見せてくれるかもしれない。

蛇足だが、ドバイ警察でパトカー、と言えば、警察車両では有り得ない逸品揃いでも有名。アストンマーチン one-77、フェラーリ FF、ランボルギーニ アヴェンタドール等、高級車のオンパレードだ。

観光や仕事で訪れた際には有名スポットの他に、パトカーも一見の価値ありだ。

*「O-R3」動画。

 

参考
*OTSAW Digital
http://www.otsaw.com/ (図1)
*Gigazine
http://gigazine.net/news/20170630-dubai-self-driving-mini-police-vehicle/ (図3~6)
*AI+
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1706/30/news060.html
*Tech Acute.com
http://techacute.com/otsaw-or3-security-patrolling-vehicle/ (図2)

「執筆者:株式会社光響 緒方」