(青色LD光無線技術)iPhoneで「海の中からこんにちは」とツイートできる日がくる? 

旅人ITライターの中山です。大学時代はヨット部に所属していて、海にロマンを感じる筆者ですが、そんな海の男の心をくすぐるようなコンソーシアムが立ち上がったので、その発表会に行ってきました。今回発表されたのはALAN(Aqua Area Network)コンソーシアム。海中などの水中環境をひとつのローカルエリアネットワークと位置づけて、水中でも各種ネットワーク環境を構築しようという団体です。

実は海中をはじめとする水の中は、海底地図よりも月の地図のほうが詳しいデータがあると言われているくらい未開のエリア。そのいちばんの理由が水中では電波が届きにくく、地上や空中のような電波無線技術を使ったノウハウが通用しないため。デジタルデバイド領域とも言われています。そんな電波が届きにくい水中エリアで、ALANコンソーシアムが目を付けたのが青色LDによる光無線技術。青色のレーザー光を使って、周りの情報を検知したり機器同士の通信を行うわけです。たとえば水中で作業するAUV(自立型無人機探査機)に、青色LDを使った水中LiDARを搭載。LiDARは地上での自動運転などにも使われる技術で、可視光線を射出してその反射光を検知することで、対象物までの距離や形状を検知できるシステムです。


可視光線には青色以外にもありますが、あえて青色LDを使う理由は水中でも長距離まで届くため。光は水中を通過すると減衰していきますが、青色は散乱によって減衰率が低いので遠くまで届きます。空や海が青いのは散乱により青い光だけが残りやすいからという理由と同じですね。

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