【イギリス】次世代戦闘機『テンペスト』にレーザー兵器搭載。モックアップを発表

レーザー兵器に関する話題にはここ最近事欠かないが、その多くはアメリカ発の戦闘機や戦艦へのレーザー砲搭載やミサイル迎撃、直近では中国のレーザーアサルトライフル、といった特定の国に関することが大半だった。しかし、今回、新たな国がこの情報の中に加わることになった。歴史と伝統を重んじる、嘗て7つの海を制した紳士且つ海賊な大国、イギリスだ。イギリスは現地時間の7月16日、ファンボーロ航空ショーで次世代戦闘機のモックアップを公開した。

ロールス・ロイス、BAEシステムズ、レオナルド、MBDAの共同開発によるこの次世代戦闘機は、レーザー兵器を搭載し、複数の無人機を同時コントロールし、サイバー攻撃態勢を持ち、更には無人機としての使用も可能となる、驚きのハイスペック戦闘機となる予定だという。命名は『テンペスト』

イギリス空軍としてこう名付けられるのは2度目となる。先代は、ホーカータイフーンの次世代機として作られたホーカータイフーンⅡを大幅改定し、1943年から作られたホーカーテンペスト。第二次世界大戦中のイギリス空軍における最高速機のひとつだ。中低高度では全連合軍中で最高速度を誇った名機でもある。

優秀だった先代テンペストに劣らず名機と成って欲しいものだが、前述した機能のいくつかは完成までの間に排除される可能性があり、発表された現行スペックのままの性能、というわけにはいかないだろうと指摘もされている。軍事体格である米国や躍進著しい中国に押され、影が薄い感のある軍事面でのイギリスがここで大きく巻き返してくるか、と期待したいところではある。2017年7月には、ドイツとフランスがラファールやユーロファイターに変わる次世代機の共同開発について発表しており、EU離脱のイギリスの反応が今回の発表となっていると思われる。ウィリアムソン国防大臣によると、2025年までに25億5000万ドル(約2900億円)の予算をこの『テンペスト』に投入し、その後の計画は2025年の進捗状況により判断することになるそうだ。

軍事面に関するイギリスは、パンジャンドラムに代表されるような奇怪としか表現できない兵器から、優秀極まりないものまで相当に両極端な開発をすることでも有名だが、今回はどうだろうか。
発表された情報がまだまだ少ないこともあり、詳細が不明とは言え、レーザー砲装備、無人機機能、複数の無人機をコントロールでハッキング体制、と聞けば何やら非常にSF的で、近未来的な期待をしてしまうのは無理のないことだ。いくつかは排除されるかもしれない、との発言もあるようだが、出来るならこの性能全てを詰め込んだ次世代戦闘機の完成を、期待してやまない。是非とも、イギリスの開発者の方々には、両極の優秀な方に力いっぱい振りきれて欲しいものだ。

*BISINESS INSIDER
https://www.businessinsider.jp/post-171401
https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2018/07/17/5b4cdf657439161d008b4af1.jpg (図1)
https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2018/07/17/5b4cfe7dc0229b11698b4580-w1280.jpg (図2)

*DEFENSE NEWS
https://www.defensenews.com/digital-show-dailies/farnborough/2018/07/16/introducing-tempest-the-uks-next-gen-fighter/

執筆者:株式会社光響  緒方