古今東西津々浦々、いつの時代もどこの国にも共通した男性諸氏の悩みといえば、【毛】のことだ。体毛が濃いだの薄いだの、ヒゲが生えるとか生えないとか、眉毛が繋がっているとか色々あるかもしれないが、最も重要なのは頭の毛【毛髪】で間違いない。無いなら無いで良いじゃないか、と思わないでもないが、アイデンティティの証明だったり、プライドだったり見栄だったりと、精神的にも複雑なのが毛髪に対する思い入れというものだ。近世欧州で流行していた男性用カツラも大元はルイ13世の薄毛隠しだったり、かの有名なカエサルも毛髪に悩みがあり、それを隠す為に月桂樹の冠をかぶっていたという説があったり、兎にも角にも【毛髪】は重要視されてきているわけだ。
というわけで、現代に於いても一定数の紳士諸兄が人知れず、または大っぴらに同じ悩みを抱えているのだが、科学技術の発展した今日では効果的な育毛方法が試行錯誤されている。シャンプーやトリートメント、育毛トニックを始め育毛専用ケアを施してくれる会社も大々的にCMを行って、その効果の程を謳っているが、行くのが面倒臭かったり恥ずかしかったり、ケア用品を購入しても時間が無かったり続かなかったりと断念してしまうパターンは多いようだ。そんな髪に悩みを抱えつつも効果的な対策を取れずにいる方々に、簡単便利手間要らずの製品が発売になる。
スマートな家電が流行する昨今、育毛もスマートにしてしまった『育毛スマートヘルメット』が満を持しての登場だ。何でもかんでもスマートにする流行に乗っかって、なのかどうかは分からないがこのヘルメット、なかなかの優れものの気配がヒシヒシと感じられる。
この育毛ヘルメット【ReGrow】は、低出力レーザーで育毛を促し、なんと使い続けて3~4ヵ月もすれば明らかに抜け毛が減り、休眠状態になってしまっていた毛穴が目覚めて活動し始めるというのだ。
*ReGrow: Laser Hair Regrowth Helmet ➜ Coming Soon
この内側の粒々部分からレーザーが照射されるわけだ。ヘルメット式のレーザー育毛装置がこれまでに無かったわけではないが、この【ReGrow】、一味も二味も違う新アイテムとなっている。髪の元となる毛球の成長と活動を促進する為に187個の垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)をヘルメット内側に搭載。低出力レーザー(LLLT)が発毛を促進してくれる仕組みとなっている。
レーザーを頭に照射するということに不安を感じられる必要は全くない。このLLLTは血流の改善や、免疫力アップ、疼痛の軽減等に使われ急速に普及し始めているレーザー技術だ。アトピー性皮膚炎やリウマチ、腰痛、打撲、腱鞘炎、むち打ちや捻挫にも使用される他、動物医療の現場でも活用されている。また、これまでになかった、育毛に最適とされている5mWのVCSELと620~690nmの赤色スペクトルレーザーを新開発。低熱、非点滅かつ軽量化した製品を実現し、最高の育毛システムを誕生させたのだ。機能の充実度も高く、週3回の治療を1~2ヵ月間、3段階に分けた最適のトリートメントスケジュールを設定できる。専用アプリで、年齢層や地肌の質、薄毛のタイプを選択して一人一人に最適なレーザー照射コースを決定できる上、ヘルメット内には顕微鏡2つとHDカメラ1つが搭載され、リアルタイムで髪質、密度、育毛具合を簡単にチェック可能だ。なによりこの【ReGrow】が便利なのは、ワイヤレスだということだろう。
忙しい日々を送る現代人には、育毛ケアの間、コードの付いたヘルメットをかぶってボーっと座っている時間すらない、という生活を送る方々も多い筈だ。毛髪の具合が気になりつつも時間が無く、段々と無残な有様に…、という心配は【ReGrow】にかかればもう必要は無くなる。部屋の掃除をしながら、ヒゲを剃りながら、或いは洗い物をしたりペットと遊んだりしながらでも十分に完璧なケアをすることができるのだ。しかも、携帯からこのレーザー育毛ヘルメットに音楽を流す機能まで付いていて至れり尽くせり。退屈知らずの育毛アイテムとなっている。
更に、残念ながら8ヵ月間使っても効果が得られなかった、という方には返金補償まで付いている親切っぷりだ。因みに男性諸氏と書いたが、最近は髪の悩みを抱える女性も少なくはない。【ReGrow】は勿論、女性も使える製品とのことなので、安心して頂きたい。
最後に、人類の薄毛との戦いの歴史について。日本では江戸時代には既に柑橘類を使用した「毛生え薬」が存在していたようで、月代を剃るので毛が無くても良いじゃないか、とはいかなかったようだ。殊に武士の場合は、完全に髷が結えなくなったら引退的な慣例もあったようで、正に薄毛は死活問題だったとか。他にも、毛の抜けた部分を松葉で擦って出血させ、コウモリの黒焼きを胡麻油で溶いたものを塗りつける、という非常に怪しげな毛生え療法の記録も残っている。
世界的に見ても人類は髪に対して様々な対策をとって維持を試みていた事実が残されている。西洋では、ハーブや蜂蜜、玉ねぎで作った汁を使って育毛剤代わりに使っていた記録があり、古代ギリシャに至ってはヤギの尿や鳩の糞を頭皮に摺込むという何かの拷問のような育毛方法も行われていたそうだ。尚、彼の有名な哲学者アリストテレスも薄毛に悩み、頭にヤギの尿を塗っていたとされている。相当に臭かったことだろう。
現代を生きる我々からすると、何故その方法が効くと思ったのか問い質したいような育毛の歴史を見ると、髪が如何に重要視されてきたのか、ということが実感できる。
幸いにも今は頭に鳩の糞を塗りつける必要はない。毛髪に不安を抱える方は【ReGrow】をお試しになってみるのも選択肢の一つだ。【ReGrow】は近日発売予定とのこと。要チェックを忘れずにいたいアイテムだ。
参考
*GIZMODE
https://www.gizmodo.jp/2018/08/smart_laser_hair_keep_helmet_reglow.html
https://assets.media-platform.com/gizmodo/dist/images/2018/08/29/180830_
regrow-w960.jpg (Top画像)
*Coming Soon TECH
https://comingsoon-tech.com/projects/regrow-laser-light-hair-growth-
helmet#section-2
https://s3-us-west-1.amazonaws.com/comingsoon-tech/project/feature/
Regrow-Hair-Loss-Helmet.jpg
*ヘアラボ
https://hagelabo.jp/articles/ikumozai-history
執筆者:株式会社光響 緒方