『バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう【特別編】』レーザードローンも大活躍!! 京北のヒノキ林を測ろう!!

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久々の更新となる『バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう』シリーズ。今回は、ライダーはライダーでも上空から素早く広く正確無比に高精度なスキャンができる空飛ぶスキャナー、レーザードローンも初参戦ということで、【特別編】と銘打ってお送りしていこう。
この、レーザードローンとデュアルセンサーを搭載したバックパック型ライダーの合わせ技は、日本初の試みだ。どのような結果となったのか、胸を躍らせながらご確認して頂きたい。

9月26日、場所は京都・京北赤石町。市内からは車で1時間前後の山の中で『バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう【番外編】』スタートだ。天候は曇り。雨は不適当、晴れより曇りのバックパック/ドローンの両ライダーにとっては絶好のマッピング日和。山中なので気温も高くなく、人にも機械にも優しい最適環境だ。計測場所はヒノキ林。ヒノキ花粉シーズンの4月~6月頃なら地獄を見たかもしれないが、幸いにも花粉飛散はシーズンオフなので問題は無い。

荒れたヒノキ林の様子に驚かれるかもしれないが、伐採したてというわけでも管理不足でもなく9月初旬に襲来した台風21号が薙ぎ倒していった結果だそうだ。今年の台風の強烈さを肌で感じる凄まじさだ。因みに折れたわけではなく根元から倒されていた為か、ヒノキの香りはしなかったとのこと。

まずは、上空からドローンでスキャンして行く。
ドローンと言われると、複雑で面倒でややこしい操縦技術が必要なイメージがある方もおられるかもしれないが、それは大いなる誤解だと申し上げておこう。今回使用したこのドローンは、予め飛行経路を設定しておくと自動でそのコースを飛行してデータを収集してくれる優れものだ。勿論、高度も同様に入力するだけ。必要なのはコースの設定と離着陸の操作のみ。言うなれば、航空機のオートパイロットと同じようなシステムになっている。

なので、簡単便利に必要なエリアの必要なデータだけを自由自在にスキャンすることができるというわけだ。そして、今回のレーザードローンによる航空スキャンの結果が以下だ。

高い所程赤く、低い所程青くなる。山の稜線の凹凸がはっきりと映しだされているのがお分かり頂けるだろう。

飛行時間は約20分。航空機によるスキャンなら掛る莫大な費用と準備や諸々の時間を考えると驚異のスピードだ。そして次の写真にもご注目頂きたい。

そう、生い茂る木々の下、幹の部分と地面のデータは葉に邪魔されて取得されていない為、空洞として表示されているのだ。これでは正確なスキャンとは言えない。
そこで登場するのが、この「バックパック型ライダーで京都を歩こう」シリーズでお馴染みのいつものヤツだ。しかも、今回はニューバージョン『LiBackpack D50』の登場だ。

白いボディに水色のラインが爽やか且つシルバーのロッドが近未来的雰囲気を醸し出すニューデザイン。一番重要なセンサーを2カ所に増量し、更なる性能向上を図ったLiBackpack D50に、ここから活躍してもらうことになる。

いつもは京都の市中を歩いているが今回は山の中、ハイキング気分と言うには些か以上に歩きにくい道なき道を歩き、スキャンスタートだ。新バージョンになっても、リアルタイムでのデータ確認は勿論可能。とは言え、今回は道が道なので頭上前方足元に要注意だったことは言うまでもない。山中を歩くこと30分程でスキャンは終了。あまり暑い日ではなかったこともあり、歩きにくいことを除けば快適なスキャン環境だった。

データの必要なエリアをてくてく歩きし、取得したのが以下だ。

地面の凹凸や真っ直ぐなヒノキの幹がしっかり計測されている。その代わりに木々の樹冠はスキャンされていない状態だ。

そして、レーザードローンで空からスキャンしたデータと、バックパック型ライダーで歩いてスキャンしたデータを組み合わせた結果は、

一目瞭然だ。幹も山の稜線もばっちりしっかり確認出来る。レーザードローンとバックパック型ライダーの合わせ技は、双方の長所を存分に生かした正確なデータ取得を可能にしてくれるのだ。写真よりも更に分かりやすいこの成果の程と計測の様子は、以下の動画からご覧頂ける。

*レーザードローンとバックパック型ライダーの併用計測

レーザードローンとバックパック型ライダーを併用することで、より正確で詳細な計測が可能になることがお分かり頂けたのではないだろうか。
林業を営んでおられる方、山の中でキャンプ場でも運営してみようかと新たな人生のスタートを考えておられる方、或いは、今回のように台風等の自然災害に見舞われた現場で車両等が入れない場所を計測されたい方には、是非とも導入を御検討頂きたい技術だ。
スピーディー、簡単便利に山林を計測したい方は、一度お試しあれ。

ここで、覚えておかなくてはならないことが一つ。ドローンの飛行可能場所は法令で定められており、市中や祭り会場、住宅地、重要施設上空を飛ばすことは原則として禁じられている、ということをお忘れなく。飛行には国土交通省の許可が必要となる場合もある為、ご確認の上のご使用をお願いしたい。

今回の『バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう【特別編】レーザードローンも大活躍!! 京北のヒノキ林を測ろう!!』はここで終了だ。街中を離れてのスキャン、日本初のレーザードローンとの合わせ技だったが、素晴らしい結果となった。
敢えて注意点を探すというのならば、山道を歩きやすい靴を履くことと、転倒注意、新バージョンバックパック型ライダーは前タイプよりも弱冠重量が増しているので、筋力体力に自信のある方の方が歩きやすい、ということぐらいだ。
では、今回はここまで。次回の『バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう!』では、何処を歩くのか。楽しみにお待ち頂けると幸いだ。

*株式会社光響
https://www.symphotony.com/manufacturers/greenvalley/

執筆者:株式会社光響  緒方