【佐渡の新名所】闇夜に光る巨大ウサギは観音像。目からレーザーは断念。

仏像やお地蔵様と言えばご利益があるにしろ、そうでないにしろ何となく手を合わせてしまうものだ。そんなありがたい存在が今、話題になっている。

注目を集めているのは、新潟県佐渡市にある真言宗豊山派北豊山長谷寺(ちょうこくじ)に建立された新しい観音様だ。観音様/観音像と言えば優美な佇まいの姿が多いのだが、この長谷寺の観音様はちょっと違う。一風というより相当に異彩を放つ稀有な観音像なのだ。その名も【ウサギ観音】。そのネーミングからどんなに可愛らしい仏像なのかと大いに期待してしまうところだが、それを斜め上に裏切ってくれる衝撃のお姿がコチラだ。

4.5mの直立した色ウサギの前足で割り開いた胸から十一面観音観音が顔を覗かせる、という何とも斬新なそのデザイン。台座も合わせると高さは6mもある。
長谷寺では長年境内の雑草取りにウサギたちを雇用していて、地元では「ウサギ寺」として親しまれ、現在ではウサギ従業員は140羽にも上っている。歴代のウサギたちの長谷寺への貢献への感謝と、国の登録有形文化財である建物の保存・修繕費を稼ぐため(国からの補助は1円も出ないとのこと)の観光客/参拝客誘致を目的として、この【ウサギ観音】を建立したそうだ。

成る程、全くウサギと無関係なお寺というわけでないことはわかるが、なぜこのデザインになったのか、昨今のカワイイモノブームに乗って可愛らしい系でも、普通にウサギを抱っこした観音様でも良かったんじゃないのかと思わないでもないが、話題と注目を集めるという目的は充分に達成しているようなので、成功していると言えるのかもしれない。しかし、厳しいことを言えば、デザインだけでそうそう世の注目を集めることができるだろうか。そう、長谷寺の【ウサギ観音】はそれだけではないのだ。
その、夜のお姿がコチラだ。

ちょっとしたホラーというかRPG序盤のボスキャラというか、どうして目を光らせたのか、赤いのは白ウサギだからか、下からライトアップして不気味感をわざわざUPさせているのはどうしてなのか、と問い詰めたくなる夜の【ウサギ観音】だが、本来の予定ではもっと凄かったらしい。

『目から上空に向けて3km先まで照らす赤いレーザーを照射する』

という驚愕の観音像が考案されていたというのだ。実現していたら目が光るどころではなく、破壊光線を打ちかましているように見える前代未聞の仏様が顕現するところだったわけだ。正直、「目からレーザー」の実現を願う「おもしろレーザーニュース」としては見てみたかったと思わざるを得ない。

この長谷寺の所在地は佐渡空港に程近く航空法に抵触するということでこの案はお蔵入りとなった。
航空法第99条2・第1項「航空機の飛行に影響を及ぼす恐れのある行為で国土交通省令で定めるもの」として、航空法施行規則第209条の3に定められている「地表又は水面から150メートル以上の高さの空域や、飛行場の制限表面の上空の空域等を飛行する航空機に向かって照射する場合」は、レーザーの照射が禁止されている。これは、航空機や空港近辺での相次ぐレーザー照射によってパイロットの目の負傷等で事故や墜落の危険性が高い、ということで2016年12月に航空法施行に伴って改正されたものだ。
これに該当する、ということで『目からレーザーを出し割り開いた胸から仏様が顔を覗かせるウサギ型観音像』は実現しなかった、というわけだ。非常に残念だ。

とは言え、現在のお姿のままでも十分な話題性だろう。長谷寺のご住職・富田宝元氏は、この【ウサギ観音】を彼の「マーライオン」に匹敵する像にしたい、と考えているとのことで、それ故の奇抜なデザインとなったようだ。

長谷寺は、弘法大師や奈良時代の僧・行基とも縁のある名刹だ。その古寺が修復費や維持費に悩むというのは悲しい話だが、この【ウサギ観音】様が福を呼び込んでくれることを願うばかりだ。

最後に、ご住職が目指す「マーライオン」は目からレーザーを出していたことがある。セントーサ島のマーライオンはミュージカルショーの一環として夜間の決まった時間に目からレーザーを照射していた時期がある。残念ながら現在は終了してしまっているが、なかなかの人気を博していたらしい。
これに習って長谷寺の【ウサギ観音】も目からレーザーを出す野望を捨てず、且つ観光客/参拝客招来と佐渡の発展に貢献して頂きたいものだ。

参考
*livedoor’NEWS
http://news.livedoor.com/article/detail/15632171/

*真言宗豊山派北豊山 長谷寺
http://sado-choukokuji.jp/%E3%82%A6%E3%82%B5%E3%82%AE%E8%A6%B3%E9%9F%B3/</!–NoAds–>
https://i2.wp.com/sado-choukokuji.jp/sd/wp-content/uploads/2014/04/DSC_0534.jpg (Top画像)</!–NoAds–>
https://i0.wp.com/sado-choukokuji.jp/sd/wp-content/uploads/2018/11/usagikannon1.jpg?resize=176%2C300 (図1)</!–NoAds–>

*旅館番頭の佐渡観光情報ブログ
https://itouyaryokan.com/blog/3800.html</!–NoAds–>
https://itouyaryokan.com/blog/wp-content/uploads/2018/11/DSC6032-683×1024.jpg (図2)</!–NoAds–>
https://itouyaryokan.com/blog/wp-content/uploads/2018/11/DSC6039-683×1024.jpg (図3)</!–NoAds–>

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/81/Singapore_Merlion_BCT.jpg/800px-Singapore_Merlion_BCT.jpg (図4)</!–NoAds–>

執筆者:株式会社光響  緒方