(テラヘルツ関連)反強磁性金属薄膜のテラヘルツ異常ホール効果を観測

東京大学
科学技術振興機構(JST)

発表のポイント
・反強磁性金属薄膜が示す異常ホール効果をテラヘルツ周波数帯で初めて観測した。
・現れるテラヘルツ異常ホール電流は強磁性並みに大きく、ほぼ無散逸に流れること、また薄膜中のスピン秩序情報が磁場印加から半年以上にわたり保持されることが分かった。
・反強磁性スピン秩序を高速に読み出す手法を確立したことにより、高速スピントロニクスへの応用とさらなる物性解明が期待される。

発表概要:
東京大学物性研究所(所長:森初果)の松田拓也 特任研究員、松永隆佑 准教授らの研究グループは、大学院理学系研究科物理学専攻及び同研究所の中辻知 教授の研究グループおよび米国の研究グループと協力して、室温において反強磁性金属の異常ホール効果をテラヘルツ周波数帯で観測することに成功しました。

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