酸化鉄電極による水の酸化反応促進機構を解明
要点
- 高効率・省エネルギーのマイクロ波で酸化鉄電極による水の電気分解を促進
- 反応性の高い酸化鉄の粒子間にマイクロ波が集中すること発見
- 酸化鉄粒子の間に蓄積した正孔とマイクロ波の相互作用で反応促進
概要
東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の松久将之大学院生、岸本史直氏(現東京大学・日本学術振興会特別研究員SPD)、椿俊太郎助教、和田雄二教授らのグループは、同大学同系の清水亮太助教、一杉太郎教授、産業技術総合研究所物理計測標準研究部門の堀部雅弘研究グループ長らとともに、身近な電子レンジに用いられるマイクロ波を用いて酸化鉄(α-Fe2O3)電極による水の酸化反応が促進する機構を明らかにした。
電着法とパルスレーザー堆積法(PLD)という異なる二つの手法で作製した酸化鉄薄膜を電極に使用することにより、マイクロ波による水の酸化反応促進を最適化する酸化鉄薄膜の構造を明らかにした。
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