◎ポイント
→大気汚染の要因である揮発性有機化合物ガスを迅速に分析することが重要
→極めて正確で精緻なテラヘルツ・コムを用いた分光法(デュアル・テラヘルツ・コム分光法)は、揮発性有機化合物ガスの高精度分析に有用であるが、利用するレーザーが複雑で高価なため、汎用性を損ねていた
→デュアル光コムファイバーレーザーは光源部の簡素化・低価格化を可能にするが、デュアル・テラヘルツ・コム分光法の高精度性を犠牲にしなければならなかった
→デュアル光コムファイバーレーザーとアダプティブ・サンプリング法の併用により、高精度性と汎用性を兼ね備えたデュアル・テラヘルツ・コム分光法を実現した
→これまで複雑・高価な特殊レーザーを利用しないと観測できなかった揮発性有機化合物ガス吸収の圧力依存性を、簡素・低価格なレーザーを用いた装置で明らかにした
徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所の安井武史教授、南川丈夫准教授、水野孝彦特任助教、陈杰(チェン ジェ)元特別研究生、新田一樹元博士前期課程学生らと、北京航空航天大学(中国)の郑铮(ヂォン ヂォン) 教授、リトラル・コート・ド・パール大学(フランス)のフランシス・ヒンデル教授の国際共同研究グループは、テラヘルツ・コムに基づいたガス分光で高精度性と汎用性を両立する技術の開発に成功しました。
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