廣井 卓思(物質・材料研究機構 ICYS研究員)
森本 裕也(理化学研究所 理研白眉研究チームリーダー)
歸家 令果(東京都立大学 教授/さきがけ研究員)
山内 薫(化学専攻 教授/超高速強光子場科学研究センター センター長・教授)
発表のポイント
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- 高強度レーザー場中における電子衝撃イオン化過程(注1)であるレーザーアシステッド(e,2e)を観測するために、発生する二つの電子を2台の電子分析器で高効率に検出する独自の装置を開発し、アルゴン原子を用いてレーザーアシステッド(e,2e)を初めて観察した。
- 得られたレーザーアシステッド(e,2e)信号の三重微分散乱断面積(注2)の解析の結果、アルゴン原子の電子波動関数(注3)の歪みを捉えることに成功し、30年以上前に報告されていた理論予測を実証した。
- 今回開発した手法を応用することによって、高強度レーザーによる原子や分子の波動関数の歪みを超高速で追跡することが可能となり、光を用いた複雑な化学反応の設計および制御への貢献が期待される。
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