(レーザー関連)順天堂大学他/透明化組織標本の簡易なデスクサイド3D観察へ

― 個人研究者によるDIY構築が可能な光シート顕微鏡の提案 ―

順天堂大学 大学院医学研究科 生化学・生体システム医科学の大友康平 准教授、大村鷹希 研究員、洲﨑悦生 主任教授、自然科学研究機構 生命創成探究センター/生理学研究所 根本知己 センター長・教授、国立がん研究センター研究所 濱田哲暢 分野長を中心とした研究グループは、導入に高額な費用を必要としない透明化組織観察用の光シート顕微鏡を開発しました。descSPIM (デスクスピム) と名付けた本顕微鏡は、オープンソースのパーツリスト、マニュアルを基に、光学に関する専門知識を持たない生物学・医学研究者が自ら構築・運用可能です。すでに量子科学技術研究開発機構 量子医科学研究所 佐原成彦 上席研究員、電力中央研究所 サステナブルシステム研究本部 大塚健介 上席研究員、東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 大石由美子 教授らをはじめとする国内外の数十名の研究者に導入され、運用が開始されています。descSPIMは最低限の顕微光学系ながら、三次元的な細胞解像度での組織観察を容易に実現します。さらに、マウスの全脳イメージング、がん移植モデルにおける抗がん剤の三次元分布解析、三次元病理学応用等の高度なアプリケーションにも適用できることも実証しました。本論文はNature Communications誌のオンライン版に2024年6月12日付で公開されました。

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