概要
超高速演算が可能な光量子コンピュータ(注 1)や盗聴不可能な暗号通信である量子暗号通信(注 2)などの実現には、光子をひとつひとつ発生させる単一光子源(注 3)が大変重要です。最近、単色性に優れた光子が室温で安定に発生する新たな光子源として、窒素とホウ素の層状物質である「六方晶窒化ホウ素(hBN)」(注 4)中の色中心(注 5)が注目されています。しかし、発光波長の異なる複数の色中心がほぼ同じ場所に存在する場合、発生する光子よりも大きなエネルギーで励起する従来の方法では、対象の色中心以外からの発光がノイズになることが重大な問題となっていました。
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