マヤ文明の遺跡6万点。上空からのレーザースキャンで発見。

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*グアテマラ ティカル遺跡

マヤ文明は、紀元前2000年頃から16世紀にかけて、メキシコ南東部、ベリーズ、グアテマラ北部に存在していた。日本語と同じく表音・表意の両方があるユニークな形の文字と、複雑で正確な暦を持つことで有名な文明だ。2012年世界滅亡論で話題を集めたのはこのマヤ暦だ。

独自のピラミッドや生活様式、生贄文化等、アステカと並んで南アメリカの古代ロマン溢れるこのマヤ文明が、新たな発見に沸いている。

今月1日の専門家らの発表によると、グアテマラ北部のジャングルの木々の下に6万点以上の古代マヤ文明の建造物が眠っていることが判明したというのだ。メキシコ、ベリーズとの国境に位置するペテン県で、過去2年に渡って行われた、高性能レーザースキャンによる上空からの調査の結果、灌漑用水路、家屋や道路、要塞や儀式用施設等、都市の中心機構が確認されている。今回活用されたLIDAR(レーザー光走査技術)は、もはや考古学界では不可欠と言っても過言ではなく、この新たなマヤ遺跡の他にも、アンコールワット周辺の新たな巨大遺構や同じく南米ホンジュラスの「白い都(猿神の都)」の発見も、このレーザー技術の使用によるものだ。

以前は道なき道を進み、ジャングルの下草を切り開きながら探した遺跡は、今や上空から生い茂った木々を透かして探すことができる。無駄に密林を切り開く必要は無くなったのだ。また、遺跡が発見されてからも同様のレーザー技術で内部や都市構造を3次元で詳細に記録することが可能となり、近年、考古学の現場を取り巻く環境は大きく発展し続けている。他にも、グアテマラにあるマヤの重要な遺構『ティカル』でも高さ30mあまりのピラミッドが存在することが確認され、更に、連続した穴、長さ14kmの壁等も発見されている。

今回の発見「マヤ考古学研究における革命」、と高く評価されている。メソアメリカ文明の中で長い歴史を紡ぎ、チチェン・イッツァやコパン、ティカルといった遺跡を残しているマヤ文明ではあるが、実はその実態は意外なほど解明されていない部分が多く残されている。
15~17世紀にかけて行われたスペインによる南米侵略の際、異教・異端として多くの記録が破壊または焼却されたことによる弊害は非常に大きいと言える。複雑な文字文化を抱えたマヤ文明ではあるが、現在残されている書物はわずかに4冊。しかも完全なものではなく一部のみ、という有様だ。幸いなことには、不可能と言われたマヤ文字の解読は、多くの学者の地道な研究調査により、ほぼ読み取ることが出来るようになっている(発音以外は)。今回の発見により、謎に包まれてしまっていたマヤ文明の研究が大きく進展することを期待してやまない。

参考
*AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3161012

*地球ことば村
http://www.chikyukotobamura.org/muse/wr_namerica_16.html
http://www.chikyukotobamura.org/muse/img/maya32.jpg (画像1)

*古代文明の謎
http://extend.webcrow.jp/ancient/3-1.html
http://extend.webcrow.jp/ancient/pic/mayan/82.jpg (画像2)

http://www.adatours.com/image/cache/catalog/product/f/i/file_191_28-800×600.jpg (Top画像)

「執筆者:株式会社光響 緒方」