研究成果のポイント
- 照射する光の波長により光電流*1や光起電力*2の向きを制御できる光センサー*3の開発に成功。
- 金微粒子と金薄膜の各表面プラズモン*4の相互作用が光電流の向きを決める原理を解明。
- インフルエンザなどの医療用簡易検査の高感度化への応用に期待。
研究成果の概要
イムラ・ジャパン株式会社(代表取締役:安藤正夫)と北海道大学電子科学研究所の三澤弘明教授,上野貢生准教授の研究グループは,東京大学大学院理学系研究科の合田圭介教授と共同で,酸化チタンの薄膜と金ナノ微粒子,金薄膜を組み合わせた光センサーを開発し,照射する可視光の波長によって,流れる光電流の向きを反転させることに成功しました。この光センサーの動作原理を利用すれば,インフルエンザの診断や妊娠の判定などを現在よりも高速かつ高精度に行える簡易検査キットの開発や,高感度な光センサーの小型化に繋がるものと期待されます。本成果は,2017 年 10 月 3 日(火)(英国時間)に英国科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」のオンライン版に掲載されました。
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