Libackpackを背負って京都を歩こう!!【四条烏丸界隈編】

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弊社で販売しているモバイル3Dマッピングシステム「LiBackpack」。
GPS要らずのSLAM使用で屋内、屋外、木々生い茂る森の中でも、洞窟の暗闇でもいつでもどこでも高精度3次元データを取得できる優れものだ。
しかも簡単操作であとは背負って歩くだけ。歩くのが嫌なら自転車で走っちゃえばOKな色々優しいマッピングシステムだ。
こんな逸品があるなら使ってみるのが人の性。
しかも、弊社の所在地は日本でも有数の観光地・京都。お寺も神社もお祭りにだって不自由しない。マッピングしてみたくなる場所にも勿論不自由などするはずがない。

というわけで、背負って歩いてみた。
先ずは会社周辺、四条烏丸界隈ちょっと小規模街歩き&マッピングだ。

これが今回の主役『Libackpack』だ。

バックパック型のLidarシステムは、精密なデータ取得が出来ることは勿論、もう一つ重要なポイントがある。背負い心地だ。
そんなこと、と思うかもしれないがコレは決して外せない。過剰に重い、バランスが悪い等問題を抱えた荷物を長時間背負って歩くのは、普段から背中に重い荷物を背負いなれているならともかくそうでないなら相当に苦痛だ。

この重要ポイントを『Libackpack』は軽くクリアしてくれている。
重量は付属のバックパック込みで大体5kg程。肩紐が太いこともあってほとんど負担にならない重さだ。小柄な女性でも楽々背負って歩ける。
注文をつけるなら、チェストベルトがあった方がより動きやすい、というところと、バックパックの背中に当たる部分が直線すぎるかな、というところ、あとは季節的に背中が暑いというくらいだ。
背負った見た目は突き出した棒とバックパックの形から、足をたたんだカブト虫を背負っているように見えなくもない。
で、今回マッピングしたエリアがコチラ。

京都市内の中心部、7月になれば祇園祭の山鉾が立ち並ぶ界隈だ。町名にも山や鉾の名前がチラホラ見える。この赤い四角のルートを『『Libackpack』を背負って歩いてみた。
碁盤の目状の京都市内を地図で見ると本当に真四角で分かりやすい。
会社を出てすぐの綾小路通からスタート。気温27℃、天気は曇り。絶好のマッピング日和だ。

綾小路通は平安時代から変わらずずっと綾小路だ。過去、通り沿いは裕福な商人が居住することが多く、現在も重要文化財の「杉本家住宅」等があり、当時の面影が忍ばれる通りだ。
坊城通下ルには新選組の壬生駐屯地跡もある。

角を曲がって東洞院通へ。


細い路地だが、平安京の東洞院大路にあたり当時は大通りだった。江戸時代になると竹田街道と繋がって一大幹線道路となったが、あまりに通行量が多すぎて北行きのみの一方通行に規制された時期もある程の賑わいだったそうだ。(これが日本初の一方通行規制とされている。)
因みに「洞院」とは法皇や上皇の居所のこと。平安当時にはこの通り沿いに多くの洞院があった。

『Libackpack』を背負って歩いていると、やはり珍しいのか、長い棒が付き出しているのが目立つのか、ちょくちょく振り返って見られることある。中には「それ何?何してんの?」と声をかけてくる方もいて、ただ背負って歩いているだけなのだが、なかなか楽しいものがある。

東洞院通をまっすぐ進んで四条通を横断。

八坂神社の石段下から西京区の松尾大社まで続く、平安時代の四条大路。
7月の祇園祭では長刀鉾を始め、函谷鉾、月鉾、郭巨山等多くの山鉾が並ぶ古くからの大通りだ。

今も賑わいは変わらず京都の主要道路の一つなのだが、交通量が多いので横断する時の信号待ちが長い。
『Libackpack』での正確な計測の為には移動し続ける方が良いので、信号が変わるまでの間ウロウロと動き回り続けなければならない。
人通りが多く観光客も歩いている大通りで、棒が飛び出したリュックを背負ってグルグル歩きながら信号待ちをする人間は、なかなか怪しさ満点だったかもしれない。

更に左折して錦小路通へ。

この錦小路通、何度か名前が変わっているのだがその変遷の歴史が面白い。
元々は具足小路という名前だったのだが、その「具足」がおかしな具合に訛ってなんと「糞小路」になってしまったのだ。当時の住人の心境や如何に、である。その後、勅命により四条通を挟んで南にある綾小路と対になるよう、「錦小路」と変更され現在に至るとのこと。詳しい顛末は宇治拾遺物語に記されているので読んでみられるのも良いかもしれない。こちらの内容も相当にぶっ飛んでいる。

この錦小路通には錦市場がある。鮮魚や京野菜、乾物も生麩も京料理の食材が揃う京の台所だ。そして烏丸通を横断。

京都の地名読み間違いランキングの上位に食い込むだろう「烏丸」(からすま)。「とりまる」だと思った人は多い筈だ。
名前からしてカラスに関係した由来を持っているに違いない、と言いたいところだが、これが全く関係ない。「河原の中州の間」が訛って「からすま」→「烏丸」という何とも肩透しな由来である。

四条通同様こちらもメインストリートで交通量が多く、信号待ちでウロウロと歩き回る必要がある。
曇りで日差しは無いが、この時期の京都は既に湿度が高めなので、バックパックを背負っていると背中が暑い。保冷材用ポケットでも付ければ夏でも快適にマッピングできるかもしれない。

次は室町通を直進する。

室町通今出川付近に、足利三代将軍義光が絢爛豪華な「花の御殿」(室町殿)を建てたことが「室町幕府」の由来になったのがこの室町通。
江戸時代頃から呉服店の集まる地域となり、現在でも多くの老舗呉服店がこの界隈に集まっている。祇園祭の山鉾町の中心地でもあり、菊水鉾、鶏鉾、山伏山、白楽天山が並び華やかな賑わいを見せる一角だ。

後はもう一度四条通を渡り、東洞院通に入ったらまた烏丸通を横断して綾小路通に戻り、小規模街歩きは終了。
京都の町は「グルっと一周して来る」がリアルに実行できるのが嬉しい。区画ごとのマッピングもやりやすい地域だ。

『Libackpack』を背負っての街歩き&マッピングは大体15分程、人通りも交通量も多い都市部を歩いてみたわけだが、特に不自由はなかった。なんとか問題点を探し出すなら、背の高い人が使用する場合は、建物に入る時には低めの天井の出入り口に気を付けた方が良い、程度だろうか。重量も軽くもっと長時間でもそれ程の負担は無いだろうし、肩紐はきちんとクッションが入っているので食い込む心配も無い。
今回は付属のバックパックを使用したが、バックパック自体は違うものを使っても何ら支障は無いということなので、他の物に換えて背中の暑さ対策をしたり、背負いやすい形の物を選んでも良いだろう。
『Libackpackを背負って京都を歩こう!!【四条烏丸界隈編】』はこれにて終了。次回があれば、また今度。

執筆者:株式会社光響  緒方