日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」。今回は神奈川県鎌倉市にある「ファブラボ鎌倉」。ファブラボつくばとともに、日本で最初に誕生したファブラボだ。2011年に日本で最初に開設されたファブラボであるファブラボ鎌倉。秋田の酒造蔵を移築して建てられた建物の中には3Dプリンタやレーザーカッターが並ぶ。
ファブラボ鎌倉の現在のミッションは海外で活躍するイノベーターを増やす事だと代表の渡辺ゆうかさんは話す。「私たちはイノベーターを増やしたいのであって、デジタル工作機器が使えるオペレーターを増やしたいわけではないんです。社会をもっと面白くするようなことをテクニカルな部分とネットワークを使ってやりたい人たちを育成、支援する取り組みに去年から注力しています」
それが初級、中級、上級と段階ごとに用意されたファブラボ鎌倉独自の学習プログラムだ。このプログラムはFabLabが行っている遠隔講義プログラム「Fab Academy」(英語のみ)のメソッドをもとに、日本にいながら学習しやすい形に構築したものだ。初級プログラムは1回5時間×6日で、FabLabが提唱するファブの基礎を座学で学び、デジタル工作機器の基本操作やデータ作成方法、エラー対処方法といった実習を体験する。このプログラムを通じて柔軟な発想を持ったイノベーターを輩出する事に加え、今後のファブの領域を支えていくインストラクターの養成もしていくという。
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