レーザー加工ダンボール製飛行機、見事に初飛行に成功!!

正確さと便利さからハンドクラフト界のマストアイテムとなりつつあるレーザー加工機。最近は小型化&軽量化が進み、値段もお手頃価格の製品が増えてきたこともあって、レーザー加工機を駆使して様々なものを製作し、ネット上にUPする人々も多数いる。何しろ、データを入力しさえすれば、正確無比な加工を施してくれるのだ。僅かな誤差が悪影響となってしまう物を作りたい時に、これ程便利なものは無い。

この便利アイテム「レーザー加工機」の利点を如何なく発揮したハンドクラフト作品が、今、注目を集めている。驚きのその作品は、『ダンボール製のラジコン飛行機』だ。正気か、と思うかもしれないが、ダンボールが意外に頑丈な素材であることは良く知られている。作り上げられたのは、『A-10サンダーボルト』。

1972年初飛行、1977年運用開始、現在も現役続行中のアメリカ空軍が誇る古参航空機。これをダンボールで再現し、空まで飛ばせてしまったのだ。製作費用は50$以下、しかも設計者は高校生だ。
その出来栄えはコチラ。

見事に再現しているのではないだろうか。しかし、飛行機でありラジコンである以上、飛んでこそ価値があるというものだ。初飛行の様子は以下からご覧頂ける。

*Giant 8-Foot A-10 Warthog For less than $50 in materials

全長2.5m、4つのCEモーターとプロペラを搭載。初のフライトで見事に大空に舞いあがった「ダンボール製A-10」の製作期間は3日。実質作業時間は10時間程だという。

この過程が一気に進められるのは非常に嬉しい。作業時間実質10時間の要因はこの部分も大きいだろう。このカットする部分こそハンドクラフトの醍醐味!!手作業こそ至高!!というこだわり派でないのなら、趣味の領域にレーザー加工機を導入するのは、大いにありなのではないだろうか。素早く正確無比な加工でお望みの仕上がりを手に入れられる絶好のアイテムだ。とはいえ、レーザー加工機は勝手に素敵作品を生み出してくれる魔法の箱では無いので、設計やしれに関わる知識は自力習得の必要があることを、悪しからず御了承いただくと共に、レーザー使用の為の安全確認の知識も必須となることをお忘れなく。

今回この「ダンボール製A-10」の製作者は以前に『IKEAの椅子をラジコン飛行機に魔改造して空を飛ばせる』、という前人未到の荒技を見せて話題となった【FliteTest】だ。色々と加工しまくって飛ばしているので興味のある方はチェックしてみるのも面白い。

尚、日本国内でこのサイズのラジコン飛行機を飛ばす場合には、その素材がダンボールかどうかに関わらず、空港周辺や住宅密集地上空、150m以上の空域の飛行に関しては地方航空局長の許可が必要となっているので、飛ばしてみたい場合は申請の必要があることをお忘れなく。また、夜間の飛行や、イベント会場上空の飛行他、飛行禁止となっている空域もあるので、飛ばす場合にはチェック必須であることも付け加えておきたい。

最後に、「空飛ぶIKEAの椅子」が見たい方は以下からどうぞ。最近の空はなんでも飛んでいるのだな、という明るい気分にしてくれる映像だ。お疲れ気味の方、空飛ぶ椅子に憧れる方は必見、かもしれない。

*CHAIRPLANE! We made an IKEA chair fly!

参考
*GIZMODE
https://www.gizmodo.jp/2018/09/diy-cardboard-a10.html

*Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/A-10_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/17/A-10_in_flight.jpg/250px-A-10_in_flight.jpg (図1)

*youtube

(Top画像、図2~5)

執筆者:株式会社光響  緒方