要点
- これまで不可能だった小型電子機器に搭載できる原子時計を開発
- 従来型の大きな原子時計と同等の周波数安定度を実現、消費電力、サイズを一桁以上低減
- 政府が進めるIoTが支えるソサエティ5.0(超スマート社会)の実現にも貢献
概要
国立大学法人東京工業大学、株式会社リコー、国立研究開発法人 産業技術総合研究所の研究グループは、消費電力が極めて低い小型の原子時計を開発した。この原子時計は、構成部品のひとつである周波数シンセサイザの消費電力を大幅に削減し、さらに新たな量子部パッケージを用いることで温度制御の効率を向上させ、60 mWという低消費電力と15 cm3という極小サイズを実現している。
この研究成果は、大型で消費電力が大きかった原子時計のサイズおよび消費電力を大幅に削減することで、これまで搭載が難しかった自動車やスマートフォン、小型衛星など、様々な機器に原子時計を搭載可能となり、自動運転、高精度な測位、新たな衛星ネットワークの実現を大きく加速させる可能性がある。
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