(テラヘルツ関連)大阪大学他/重い電子がプランキアン時間で運動していることをはじめて観測

― 強く相互作用した電子の新たな法則を発見 ―

【研究成果のポイント】

  • 「重い電子※1」と呼ばれる、1つの固体中で磁性を出す局在電子と共存した伝導電子の状態について、その寿命が量子力学的なゆらぎの時間である「プランキアン時間※2」で制限され、「量子もつれ※3」状態にあることを発見。
  • これまで、重い電子の寿命がプランク時間に制限されるという理論的予測はあったが、実験的に検証された例はなかった。今回、高精度な赤外・テラヘルツ分光※4法を用いることで、セリウム・ロジウム・スズ合金(CeRhSn)の重い電子のダイナミクスを精密に測定することに成功し、プランク時間スケールでの電子の振る舞いを捉えるという難題を克服。
  • 新奇超伝導などの物性物理学に残された量子臨界現象※5への量子もつれの役割の解明が進むとともに、新しい方法による量子コンピュータの実現に期待。

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