研究成果のポイント
- 透明な模擬ギネスビールを作成し液体の運動をレーザーで計測
- コップに注いだギネスビールの泡が織りなす模様の発生を流体力学的に解明
- 泡や粒子が関連する流れの理解促進や流れの制御に期待
概要
大阪大学大学院基礎工学研究科の渡村友昭助教、大学院生の岩坪史弥(博士前期課程)、杉山和靖教授、キリン株式会社の山本研一朗博士、四元祐子氏、塩野貴史氏らの研究グループは、コップに注いだギネスビールの泡が作り出す模様は、雨水が傾斜面を下降する際に現れる模様【転波:てんぱ】と同様に、コップの傾斜面を液体の塊が転がり落ちているものであることを世界で初めて明らかにしました。ギネスビールという黒ビールは窒素ガスが加圧封入されており、コップに注ぐとコーラや炭酸水に含まれる炭酸ガスの泡の1/10程度の微細な泡が発生し、また泡がコップの上から下へと移動する美しい模様(図1)が現れることが知られています。
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