Appleが次期iPhone(おそらくiPhone8)に「VCSEL(ビクセル)」のレーザーシステムを導入し、AR(拡張現実)機能の強化を図る計画だ、とFast companyが報じた。
2017年6月の年次開発者会議で、Appleは「ARkit」発表している。これはARを利用して仮想のオブジェクトを現実世界に重ね合わせる為の開発者向けソフトウェアだ。このことからも、AppleのARに力を入れる方向に進んでいることが窺えるが、今回報じられた3Dレーザーシステム「VCSEL」もその為の導入とみられている。
iPhoneの背面に取り付けられるVCSELは、通常のカメラよりも対象物との距離や形状を正確に認識し、周辺環境のマッピングがより正確になることで、仮想オブジェクトを違和感なく現実に配置することに効果を発揮すると見られている。また、カメラ機能自体も向上し、iPhone6以降、Focus Pixelsと呼ばれる、被写体との距離をセンサーで測定し高速のオートフォーカスを可能にするシステムに力を入れてきたAppleだが、3Dレーザーの導入により更なる高速化が期待されている。
既にレーザー方式のオートフォーカスを導入しているGoogleやHuaweiに後れを取る形とはなっているが、新機種で巻き返しを図る、というところだろうか。
iPhone8は前面にフレームの無いベゼルレスデザイン、背面はガラス製でワイヤレス充電も可能、ディスプレイは有機EL、と様々な噂が飛び交っているが、これが単なる憶測なのか、新機種を待望するユーザーたちの希望的観測なのか、或いは全て真実なのか、はAppleの正式発表を待つほかはない。
しかしながら、飛び交う噂の中には、顔認証システムやタッチID等の技術的問題により、発売日が延びる、というものも流れている。10月以降の発売と目されている向きもあるが、iPhoneシリーズ発売10周年の今年、それに見合う品質の製品が出来あがることを期待したい。
参考
VCSEL
Fast Company
https://www.fastcompany.com/40440342/apple-is-working-hard-on-an-iphone-8-rear-facing-3d-laser-for-ar-and-autofocus-source
**livedoor news
http://news.livedoor.com/article/detail/13334566/
*GGSOKU
http://ggsoku.com/2017/07/iphone-8-would-sport-rear-facing-3d-laser-system-called-vcsel/
「執筆者:株式会社光響 緒方」