バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう【ゴルフ場編】

GreenValley International社:紹介ページ

お待ちかねかどうかは分からないが、「京都を歩こうシリーズ」久々の更新だ。
地元京都をアピール&新たな境地を開拓すべく、面白そうで楽しそうなところを遍くスキャンして回ろうというこの企画、今回はちょっと市中を離れて違う場所の計測を試みてみた。京都市内は碁盤の目だし分かりやすいし迷うこともあまりないが、如何せん路地の道幅は狭い。古い都市にはありがちだが、この幅でよくバスが通れるな、と絶句するような光景も少なくない。せせこましいとは地元民として言いたくないが、狭いものは狭い。狭い路地の両脇に続く建物をスキャンして歩くのも楽しいと言えば楽しいが、偶には広々した場所を自由気ままに歩いてみたい時もある。というわけで、のびのびと広々歩ける場所に行って来た。ゴルフ場スキャン、スタートである。

場所は、京都府宇治市「日清都カントリークラブ」。即席麺の開発者として有名な安藤百福氏肝いりで作られた、自然の風趣と交通の利便性を兼ね備えた個性豊かなゴルフ場だ。コースは3つ。自然の起伏を生かしゆったりとした醍醐コース、宇治川や街を見下ろせるダイナミック打ち下ろしコースの宇治、変化に富み戦略を楽しめる都コースだ。流石にこの時期に3コース全てをスキャンすると、過酷な耐久レースと化すことは不可避なので1コースのみ、今回は醍醐コースを選択した。天気は快晴。青い空に白い雲が爽快なスキャン日和だ。

先ずは、醍醐コースの全貌がこれだ。1番ホールから9番ホールまで。では順番通りに1番ホールから「バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう【ゴルフ場編】開始だ。

左は日清都カントリークラブホームページで紹介されているコースガイドより。実際のコースは木々の配置等が若干異なっているとのこと。勿論、高低差の計測も可能なので、プレイの参考にできる。

計測日は6月25日。7月程ではないにしろ遮るもののないゴルフ場はなかなかに暑い。この日の気温は32℃。京都は湿度も高いので、開始直後からなかなか厳しいスキャンになる予感が。

バンカーの位置や高低差が判別できる。赤いほど高く、青いほど低い。真上ではなく横からのデータを見ると木の高さや高低差の把握もより分かりやすい。こうして見ると低い部分が水の様で涼しげだが、実際はカンカン照りのお日様の直下だ。

高低差がお分かり頂けるだろうか。

詳しくスキャンするとこういう風になっている。コースガイドでは分からない起伏も一目瞭然だ。初めてのゴルフ場ならばコースに出なければ分からない細かな部分も、このデータがあれば丸わかりになる。

コース上に走っている線は、バックパック型ライダーを背負って歩いた軌跡だ。細かく隅々まで歩き回る必要はない。大雑把にざっくり歩くだけでここまでスキャンしてくれるのは非常に有難い。何しろ暑い日だったので、できるだけ距離は短く時間も短く済ませたいのが本心だ。因みに、この軌跡はデータ処理できちんと消去できるのでご安心を。

スキャンデータの黒い部分は池。池に向かってコースが傾斜しているのが把握できる。

各ホールを歩くだけで全体もきちんと計測できる。高低差も分かりやすい。ゴルフ場のコースガイドは一般的に平面の絵なわけだが、それと一緒にこういったデータを知ることができれば、ゴルファーとしては嬉しいのではないだろうか。ホームページ上に3DデータをUPし、訪れた時或いは訪れる前にチェックする。ゴルフを楽しむ前の、新しい手順にしてみても面白いかもしれない。

ここまで読んで頂いて、「アレ?全9ホールじゃないのか?」と思った方にご説明申し上げたい。
さぁ、いざ最終9番ホールへ、と行きたかったのだが、遮るもののない太陽光が手加減なしの攻撃を繰り出し続けてくれた結果、バックパック型ライダーを背負ったスタッフが暑さに敗北を喫し、ここでストップ。体力と安全面を考慮して、残念ながら残り1ホールを残して終了することになったというのが事の次第だ。「夏日の日中にゴルフ場スキャン」は思った以上に厳しいものだった、ということをお伝えしておきたい。「バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう【ゴルフ場編】」は取り敢えずココまで。1番ホールから8番ホールまでてくてく歩いて大体1時間半程度。感想は、「暑かった!!」この時期の京都のゴルフ場は流石の暑さとしか言いようがない。

これで細かく隅々まで歩かなければならなかったら、相当に過酷、というか苦行の域だったかもしれない。さらりと歩くだけで済む性能が心底有難かったと言う他はない。暑い日のスキャンには、バックパック型ライダーと背中の間に保冷剤を挟むと比較的快適に歩ける、ということをお知らせしつつ、今回はここまで。また次回の「バックパック型ライダーを背負って京都を歩こう」シリーズをお待ち頂けると幸いだ。動画をご覧になりたい方は以下から。

*【光響】バックパック型ライダーでゴルフ場を3Dマッピング

関連ウエブページ
https://www.symphotony.com/lidar/greenvalley/

参考
*日清都カントリークラブ
http://www.nissin-miyako.co.jp/

執筆者:株式会社光響  緒方