だんだんと朝起きたくなくなる季節がやってきた。眠い、寒い、あと5分を繰り返した結果、気が付いたら遅刻確定、という確率が一気に上がる冬の到来だ。他にも、悪魔の暖房器具『コタツ』によって強制的に2度寝をさせられる、という荒技にも要警戒な季節でもある。そんな起きられない人、起きられない季節の為の必須アイテムと言えば、お寝坊さんの強い味方【目覚まし時計】だ。起きたい時間に盛大な騒音で叩き起こしてくれる【目覚まし時計】は、文明の利器の一つに数え上げるべきだろう。正に画期的発明品と呼ぶにふさわしい存在だ。
しかし、快適な眠りを強引にやぶってしまう【目覚まし時計】は、便利グッズであると同時に心底疎まれるアイテムであることもまた事実だ。鳴った瞬間憎しみを込めて叩き切ってしまい、結果として遅刻という惨事を招いてしまった、と言う事例は枚挙に暇がない。そんな悲劇を無くすべく、【目覚まし時計】開発者はあの手この手で使用者の目を覚まさせる方法を考案してきた。
非常ベルも斯くやという騒音を立てる物を作ったかと思えば、携帯電話の目覚ましにはスヌーズ機能を搭載し、転がって逃げ回る目覚まし時計に飛び立つ目覚まし時計、ダンベルを指定回数こなさなければ止まらない目覚まし時計、とありとあらゆる手段でもって使用者を目覚めさせるべく鎬を削り、挙句の果てには、起床時間がくると勝手に跳ね上がって寝ている人間を叩き落とすという前代未聞の物までが発明されている。
*The High Voltage Ejector Bed
人はここまでしないと起きられないものなのか。否、そこまでは必要ないが、起きてすぐに体や頭を使うアイテムがあれば、少々強引でも起きられるかもしれない、という方におススメの【目覚まし時計】をご紹介したい。ちょっと楽しくある種の修行にもなるという優れものだ。
デジタル時計部分以外は全くもって目覚ましの形状をしていないが、れっきとした【目覚まし時計】だ。使い方はご想像通り。レーザーガンから照射された光線が的の中央にヒットするまでアラームが鳴り続けるという斬新なシステムだ。寝ぼけた頭と体でどれだけ正確に照準を合わせられるかが重要なカギとなる。
アラーム起動と共にターゲットが起き上がり、見事撃ち抜くことができれば再び収納される。スヌーズ機能付きで目覚めるまで何度でもシューティングしなければならない二度寝対策機能付き。アラーム音も標準設定の他にお好みの音、例えば、未来の戦場でレーザーガンを撃ち合う音なんかを本体に録音して自由に設定することができる。また、起床時だけでなく日常的に遊びたい、或いは、いつの日かレーザーハンドガンが一般化したときの為に修練を積みたいという方の為に、しっかりとゲームモードも搭載され、至れり尽くせりの逸品となっている。尚、無機質な的ではなく他の物を撃ってみたいという物騒な気分の方は、
こんな鳩時計バージョンも販売しているので、好きな方を選択すると良いだろう。目覚めの不機嫌をこの黄色い鳩(?)に叩き込めば、すっきり爽やかな目覚めを得られるかもしれない。目覚めた瞬間からゴルゴ13のように正確無比な射撃を決められる必要性に迫られている方には特におススメのこのレーザーシューティング型目覚まし時計、必須アイテムとして、或いは好奇心の発露として購入を検討されるのも一興ではないだろうか。
参考
*eもんず本店
http://www.e-monz.jp/ownerInformation.html
http://www.e-monz.jp/gazou/hobby/alarm/clock-gun_02.jpg (図2)
http://www.e-monz.jp/gazou/hobby/alarm/clock-gun_03.jpg (図3,4:加工))
http://www.e-monz.jp/gazou/hobby/alarm/clock-gun_01.jpg (図5)
http://image.dailynewsonline.jp/media/9/a/9a8aa8f6ec843c16a590b9b383382d17a758547d_w=666_hs=d6e4672fb3c94e83a503302edd9ff488.jpeg (画像1)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ef/Alarm_Clocks_20101107a.jpg/800px-Alarm_Clocks_20101107a.jpg (Top画像)
執筆者:株式会社光響 緒方