【火星】新人には負けない! 火星探査機キュリオシティ、キラキラ石を発見。レーザー分析で正体解明へ。

最近の注目惑星と言えば「火星」だ。目指せ有人飛行、行く行くは火星移住だと先を見据えた話題も豊富、映画『オデッセイ』でマット・デイモンが置き去りにされたりジャガイモを栽培したりして注目を集めた。11月27日にはNASAの新しい火星探査機「インサイト」がついに火星への着陸に成功。実に4億5800万km、半年にも及ぶ旅路を経ての快挙を成し遂げ、いやが上にも火星への興味はうなぎ上りといったところだ。
この「インサイト」着陸成功により、現在火星で活動中の探査機は2基。17台のカメラとレーザー装置1台、削岩機1台を備え足取りも軽やかに縦横無尽に移動する「キュリオシティ」と、その名の通り火星表面ではなく地中探査を目的とする「インサイト」がこれから火星の神秘と秘密を暴くべく活躍してくれることになるわけだ。

既に「インサイト」が最初の写真を送信してやる気の程を示す一方、先輩格となる「キュリオシティ」は新たな発見により研究者達に自分の存在をアピールしている。

それがこの光沢のあるキラキラした岩だ。火星のヴェラ・ルービン・リッジという高地でキュリオシティが撮影した写真だ。以前に一度訪れたことのあるこの場所にキュリオシティが再度やってきたのは、地球にいる研究者達が「この高地にある4つの岩をもう一度確認したい」、とリクエストしたからなのだが、そこでこの金属のような光沢のある岩を発見したのだという。
NASAの研究者達は恐らく隕石だろう、と考えているようだが残念ながら写真だけで判断することは勿論できない。しかし、幸運なことに発見したのはキュリオシティだ。彼はただ動き回り撮影した写真を送信して来るだけの火星探査機ではない。動く実験室とも言うべき高性能探査機であるキュリオシティには、レーザーを照射して発生するプラズマのスペクトルを観測できる「レーザー分光カメラ(ChemCam)が搭載されている。これがあれば離れた所から撮影した地面や岩の表面をレーザーで蒸発させ、その物質の元素組成を分析することが可能だ。
隕石だと思われるこのキラキラ石(「Little Colonsay」と名付けられた)の正体を解明する為にキュリオシティによる化学組成調査の鑑定結果が待たれるところだ。最近すっかり新人の「インサイト」に話題をさらわれた形となっていたキュリオシティだが、今後も変わらない大活躍を見せてくれるだろう。

最後に、火星には実はもう一機探査機がいる。尤も先輩にあたるオポチュニティは火星で発生した大規模砂嵐に巻き込まれ、太陽光発電パネルに降り積もった砂塵の影響により只今休眠状態となってしまっている。

現在漸く砂嵐が沈静化し始め、なんとか充電が再開できそうな環境に戻りつつあるとのこと。オポチュニティが探査に復帰すれば新旧3台の火星探査機たちが火星を調査してくれることになる。旅行だの移住だのテラフォーミングだの様々話題になることの多い火星だが、SFちっくな夢の前に探査機たちが伝えてくれるリアルな火星情報に大いに注目して行きたいところだ。

参考
*GIZMODO
https://www.gizmodo.jp/2018/12/curiosity_glitterstone.html

*ナゾロジー

ヌラヌラ光る…火星で正体不明の「光る岩」を発見! NASAの探査車キュリオシティが目撃したものとは?

https://pbs.twimg.com/media/Ds9FEc_U0AguaqB.jpg (図1)
https://assets.media-platform.com/gizmodo/dist/images/2018/12/03/181204_marsrock2.jpg (図2)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bd/Opportunity_in_Endurance_Crater.jpg/800px-Opportunity_in_Endurance_Crater.jpg (図3)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/44/PIA16239_High-Resolution_Self-Portrait_by_Curiosity_Rover_Arm_Camera_square.jpg/300px-PIA16239_High-Resolution_Self-Portrait_by_Curiosity_Rover_Arm_Camera_square.jpg (Top画像)

執筆者:株式会社光響  緒方